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ラァールクロウス  作者: 八朔日 暦
第一章 記憶喪失
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プロローグ「全ての始まり」

第一章 記憶喪失


 ー目の前が赤く、赤く染まっていく

そして頬や手、服、髪、全てに血痕がこびりつく。

鼻につく鉄の臭いと姉の香りが混ざる。

嫌でも認識してしまう。不安と恐怖が押し寄せてきて

頭が回らない・・!


ーどうしようどうしようどうしよう


ともかく助けなきゃ、腹部から大量の血だ早く・・・早く血を

止めないと。姉が、死ぬ。それだけは分かった。

あぁ脚が震えて動けない!駄目だ、助けを呼ぼうとしても恐怖で

声が出ない、目は姉にしか向いていない。でも助けないと。

微かな力を勇気を振り絞って姉に触れようとした。


「っぁ・・触るな!逃げろ!」


屋敷の廊下じゅうに響き渡る姉の怒声。

でも生きている事だけは

確認できた、これ以上しゃべらせるのは

絶対によくない。ほぼ体内の血、約半分

以上の出血ではないだろうか。吐血も酷い。

血塊とまざってごほごほと吐いている。


ーこれは本当にやばい、どうする。


命の危機をパニックになっている状況でも

分かってしまう。その時だった。


「あははははははははははははは!!」


勘にふれる声。嘲笑うかのように大きな声を

上げながら笑う「奴」の声が耳と脳内に

突き刺さる。

 こいつは誰だ?一瞬の出来事だった。

ともかく「不安」が押し寄せているというのに更に殺されるという

「恐怖」と相手の「殺意」が私の血浴びた身を鉄の臭いと

ともに包み込む。早く逃げなきゃと脳内が今にも高鳴る心拍とともに伝えてくる。

でもそれもつかの間。私の心臓を目掛け相手が手をナイフの

ように突き刺そうとした瞬間、また

目の前で何かが私を「守った」。


ばたりと倒れ、ピクリとも動かず、

ただ口から血を流し腹部と胸から大量の

出血をしている姉であった。


「死んじゃったね君のお姉ちゃん」


ー殺す。


殺意と怒りを覚え覚醒し相手に殴りかかった。

見事に交わされ背中に酷い激痛と靴の裏の感触があり、頭痛と吐血

あっというまに壁に叩きつけられる。

 私も姉のように殺されるのであろう。

何故こうなってしまった、全て私のせいだ。あの時

あれに出会わなければ、触れなければ

こうならなかったのに。願わなきゃ

よかったのに。


「本当に哀れな姉妹だ。まだ

願うのか?小娘・・・ククク」


ー殺してやる。


「貴様のような小娘が?誰一人たりとも

守れず、関係の無い者たちを

次々と殺してきた殺人鬼が?」


ー殺してやる!!!!!!!!


「・・・ッ!?」


相手が私達を見下していたが私は最後の

力を振り絞り、せめてこの世界に閉じ超めて

やろうと考えた。勿論、姉と私も当然この

世界に閉じ込められるであろう、私が死んでもこの魔法は

永遠に消えない。私の想いと同じくらい。


_永遠の呪怨


「この小娘・・ッ!」


世界が闇に染まり、硝子が割れるようにミシミシと

崩れていく。

 奴は尻尾まいてどこかへ消えてしまった。でも逃げれはしない。

あぁ、お姉ちゃん。


ー全てが壊れてしまう前に

ー全てを忘れてしまう前に

ー全てを終えてしまう前に


聞いてほしい。


もし、来世があるとするなら

またお姉ちゃんとずっと一緒にいたい。

家族と一緒にいたい。


例え叶わないとしても


例えどんな敵が現れようとも


例え全てを敵に回し自分を犠牲にしてまでも


絶対に、それでも__


「必ず__」


__守るから



ステラはその言葉を最後に息を止めた。



「さぁこれからが楽しみだ」



__



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