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流星夜  作者: 麗穏
旅の始まり
8/25

そして


  目が覚めるとラックは大きなあくびをして水を飲むとすぐに空へ飛びたった。もう食料が底をついてしまったからだ。昨晩、空腹に任せて全てを食べきってしまったからだ。


 

  途中で眠気でよろけそうになったが、持ちこたえてノファの谷までやってきた。あまりにも予定より早く進むので次に店を見つけたらラックは食料の調達にお金を使うことを決めていた。谷に住む人々は少なかったが、しっかりした店はいくつかあったので助かった。


 商店街はおよそ100メートルで終わるほど小さなものだったが、売っているものはみんな充実したものだ。ラックは間も無く会えるだろうアレックの分のパンや卵、肉を買うと店の人から食べられる木の実や薬になる薬草を教えてもらった。

 昼ごろになると、早速教えてもらった木の実を探すために地図にも載らない程度の森へ入っていった。なかなか見つからなかったが、探すのは楽しかった。2刻かけて集めた木の実を昼食として火で炒めたりして食べた。初めて食べるものが多かったが、気に入った。


 食後、ラックは谷に下りてみた。谷は幅が広かったので翼を広げたまま下りることはできたのだが、住民に見られる可能性が高かったので人目に付かないところまで移動してからゆっくりと下りていった。降りる途中で枯れ木に眼鏡がかかってしまい、なんとか取ろうとしたが、落ちていってしまった。

 

 谷の底は肌寒かった。夏場だというのに虫たちの声は一切聞こえず、薄暗かった。何か無いか少し歩いてみたが、見つけたのはさっき自分が落とした眼鏡だけだった。眼鏡はレンズが割れてしまった上、フレームも曲がってしまっていた。使えないと判断したラックは眼鏡は拾わずに探索を進めた。




 さらに進むと川が流れていたあとを見つけた。もう川は涸れてしまったようで水は無かったが、所々い泥沼があった。中には何かが住んでいるようだったが、あまり探ってみたい気持ちはでなかったので観察するだけにとどまった。


 ラックはその後3刻谷底にいたが、珍しいものは見つからず上がることにした。


  谷からでると日の強い光が目をいっせいに入ってきた。立ちくらみを起こしたラックは谷へ落ちそうになったが、なんとか落ちずにすんだ。



 歩いて1刻しないうちに面倒くさくなって飛んだ。心なしか、今までより速く飛んでいる気がした。実際速かったのかもしれない。予定の時間より1刻速く森に着くことができたからだ。



 まだ日は落ちていなかったが、もう眠ることにした。今までのように木の下で眠るのではなく、木と木の間に丈夫な布を張ってハンモックのようにしたものを作り、そこで眠ることにしたのだ。



 なかなか寝付けなかったのだが、いつの間にかラックは寝入っていた。


 明日からアレック探しがこの森で始まる。



やっと森に着きましたね。道中が何も無さ過ぎて詰まりませんでしたが・・・。

次を書き終えたら同時進行でアレック視点の流星夜を書く予定です。

 ぜひぜひご愛読ください。

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