明日は・・・
ラックが水さしもって部屋に入ると、まず見えたのは寸分違わずカットされ、美しくパンの上に並べられたハムだった。
「は・・早いにゃ。すごく綺麗だし。」
まだハムを切っている途中だろうと思っていたラックはアレックの業績をみて驚いた。
「水取り入っただけなんだけど。本当にすごいね。サンドウィッチ職人にでもなれるんじゃないかにゃ?」
グラスに水を注ぎながら、ラックはそのすばらしいサンドウィッチを見て改めてほめた。お世辞や社交辞令としてではなく、心の底から思って出た言葉は、言葉を発したラックさえもほれぼれさせた。
美しく完成したサンドウィッチとクルトスの澄んだ水を飲みながら2人は────というか主にアレックは───明日、すぐにでも城へ行ってみるか、もう少し他の地域を散策して事態をより冷静に受け止めた頃に城へ向かうかを話しあった。
結局、割と2人には多めのサンドウィッチを食べ終わっても結論がでてこなかったので、一晩中アレックはベットの上でどうするかを考え込み、翌朝にどうするかをラックに伝えるということになった。
「おはよう、ヴォー。・・・寝れた?」
「一応は。俺、城に行ってみようと思う。」
ちょっとおひさしぶりです。。。
今回も例のごとく短いですが、ご容赦お願いします。