嘘の隠れ蓑
アレックは静かに口を開いた。
「いいよ。一緒に行く。」
「ほんとかにゃ?」
ラックは嬉しさのあまり、大きな声を出してしまった。
「ほんどだ。それに・・・」
アレックはラックの純白の翼を見ながら続けた。
「俺も、自分以外にコレもってるの見たの初めてだから。」
木の葉がかすかに揺れる風が短い間に吹いた。
アレックは立ち上がり、翼を広げた。
「行くか。」
ラックも立ち上がり、さっきまで使っていた道具や残りの木の実を鞄へしまいこんだ。そしてラックにとって恐れていたことがおきた。
短いながらも強烈な沈黙。
「で、どこに?目的は何か無いのか?」
ラックはこの質問がされてから2秒は停止した。
何・と・い・え・ば・い・い・の・か・?
「そ・・そうだにゃぁ、じゃぁ、まず、ヴォーの服やら何やらを買いにあの港町に行くみょ。」
かなりどもりながらだったのできっとアレックには不自然に見えたのだろう。だが、アレックは気にせず、そうしよう、とだけ返した。ラックの服装を見て自分の服が嫌になったのかもしれなかった。アレックの服は薄汚れている上に少し破れていたりしていたからだ。
2人は飛び立ち、その港町へと向かった。
顔に吹き付けてくる風のほんのりと優しい香りはまるでこれからの2人を見守るように優しく、柔らかかった。
テストです。ので、短いです。。。
無理やり行間空けたりしてスペースとりました。。。
2人がもっている翼は人には見えない設定でござりまする。
ご理解よろしくです。