会いたい
ラックはアークウェイ帝国の後継者である。
・・・今のところは。彼の従兄弟が現れれば、そちらが後継者となるのだ。だが、その従兄弟は10年前に失踪中。
そんなことを考えながらラックは接客に応じていた。
ラックは、家に来た客に対して得意の社交辞令で対応しているところだった。
よく考えてみたら、自分のしていることが無駄な気がしてきた。
愛想ふりまいて客に応対、全部親から言われた事を実行しているだけ。
「あのさ、俺にもいとこがいるんだよね?同い年の。」
ラックはそばにいた父親に聞いてみた。
「俺じゃなくて僕でしょう。」
母親に注意されたが、気にしなかった。
「どこで聞いた。」
父親は怪訝な顔をして聞いてきた。本当だったらしい。
「別に。」
「ちょっと、ラック、来なさい。」
母親が何か言っていたが、ラックは聞かなかった事にして走ってホールを出た。これから探しに行こう。叔父さんに全部話せばきっと少しぐらいの資金はくれるだろう。頼れるのは、叔父さんだけ。
そしてラックは母親の咎める声も耳に入れず部屋を飛び出した。
はぁ~。こんにちは、麗穏です。
手書きのお話のサブをここではメインとして書いてみてます。
用は、手書きとこっちで主人公が変わっちゃってるんですね。落ち着いたら元の(手書きの)方も乗っけるつもりですので読んでみてくださいね^^
尚、感想・評価をいただくと、私は飛び上がって喜びます。