邪神の復活〜学園の崩壊
晩秋の秋の頃、理想学園は延期になっていた、文化祭の当日を迎えていた。
延期の原因である、独裁者『川端ことね』はあの日から姿を見せない。
桐原彩乃は悪霊が最後に残した発言と、消えた彼女のことを考えていた。
「彩乃⋯⋯きっと大丈夫だ。 お嬢様は無事だから⋯⋯」
「湊さん⋯⋯。 でも、私、嫌な予感がするんです。 これからとんでもないことが起きてしまいそうな⋯⋯」
「彩乃⋯⋯大丈夫だ、俺が彩乃を守るから!」
「おいおい、こんな所でラブラブモード全開か⋯⋯仲良しでいいねぇ」
二人に声をかけたのは、柳田健太だった。 彼は、柳田秀五郎の指示に従い、裏から二人を見守っていたのだ。
「⋯⋯ま、お前たちは、この学校のスターだからな! 大目に見てやるか」
柳田健太がそう言うと、二人揃って顔を赤らめてしまうのでした。
「⋯⋯さて、そろそろ、文化祭が始まるぞ! 行こうぜ!」
「そうですね、行きましょう」
「なんだが緊張するな⋯⋯みんなの前で表彰なんて」
高坂湊と桐原彩乃は文化祭の開会式で、表彰を受ける予定なのだ。
いままで、表に出なかった湊にとっては、大事だった。
どこか、浮いた気持ちで体育館に近づく三人。
しかし、中の様子を見た時、三人は固まることになるーー
「みなさん、おはようございます。 生徒会長の川端ことねです。 今日もみなさんには規律に基づく学園生活を送っていただきます」
壇上には、行方不明の川端ことねがいました。
驚くことに全校生徒たちは、彼女の存在を当たり前に受け入れているのです。
そこへ、一人の生徒が疑問を口にします。 前回も抗議した生徒です。
「生徒会長! 本日は延期になっていた文化祭当日ですよ!」
「文化祭? そんな無駄なイベントなどありません」
「いえ、私たちは今日のために頑張ってきました」
「そう、貴方達は余興を期待しているのね。 だったら貴方達に見せてあげる! ⋯⋯邪神様の復活をね!」
川端ことねが、魔法陣を書き、自ら供物の台に乗る、そしてーー
「エターナルパーフェクトさま。 こんにちは。 私は貴方様へ謁見を申す者なり それ即ち、私は、貴方様の家臣なり、その姿を私に現せ!」
三人は慌てて駆け寄りるが、時既に遅く。
川端ことねを生贄に、最悪の邪神『エターナルパーフェクト』が降臨した。
『ハハハ⋯⋯虫ケラ共よ、我を召喚したことを誇りにするがよい! お前たちの期待に応え、この世界を滅亡へと誘ってやろう!」
邪気が強くて、前に進めない。 正気に戻ったのか、逃げ惑う生徒たち。
邪気が形になり、学校を破壊します。 学校は崩れついには粉々になりました。
しかし、その状況の中でも、前へ進む二人の勇者がいたーー
『感じるぞ⋯⋯お前たちの忌々しい生気を!』
「邪神よ! お前はこの世界に存在してはいけない!」
「貴様を、この世界から追放する!」
かくして、世界の存亡をかけた戦いが、始まるのであったーー
「⋯⋯と言う話しなんだけど⋯⋯」
「スケールデカ過ぎだろ! なんだよ世界存亡って!」
「そこは作者に文句言ってよ!」
一通りの話しをした、ことねは、少しだけ、スッキリした気分だった。
「⋯⋯なあ、その作品の川端ことねは、どうなったんだ?」
「召喚のための供物になって、二度と登場しないよ」
ことねが、そう言うと、湊はことねを強く抱きしめた。
「湊⋯⋯ちょっと強すぎ! 痛いって」
「ことね! 大好きだ! 俺は絶対にお前を離さないからな!」
夜になり、星が見え始めた空を、二人は微笑みながら見るのでした。




