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原作では破滅の運命の悪役女性! ⋯⋯でも色々違う気がします?  作者: Masa(文章力あげたい)


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帰省? 里帰りしよう!

 深夜、柳田家で秀五郎は、自分の仕えである黒装束から、桐原家についての情報の報告を聴いていました。


 「⋯⋯以上が我々の調べた結果、判明したことです」

 「ふむ、ご苦労。 下がってよいぞ」

 「はっ! 失礼いたします!」


 黒装束が去って行くのを待っていた秀五郎。


 その後、秀五郎は部屋に息子の健太を呼び出します。


 「親父どうだったんだ? 桐原家について、なにか分かったのか?」

 「ふむ⋯⋯桐原家は先祖代々、祓い屋をしていた家系のようだ」

 「先祖代々か。 桐原一族には、悪霊を滅する特別な力を持っていたのか?」

 「ああ。 ⋯⋯しかし、優れた力は、時には悲劇を産むものだ⋯⋯」


 秀五郎はそう言うと、目を瞑る。 健太はこれから、桐原家に起こった出来事を聴くことになるのでした。


 

 夏の暑い日差しが照りつける道を、ことねは歩いていました。 あたりの景色は、田園が広がっており、緑一色に見えます。


 「暑い! なんで夏の昼間はこんなに暑いのよ!」

 「お姉ちゃんは夏休みの間、ずっと昼間は家に篭っているから、余計に暑く感じるんだと思うよ」

 「私は今、とっても大事なことをしているの、決して引きこもりじゃないのよ」

 「はいはい、夜に健太お兄さんと夜遊びすることが大事ねぇ」


 ことねと一緒に歩くのは、彩乃と舞香でした。 二人の里帰りにことねが同伴する形で一緒にやって来ました。

 

 そうなった理由は、健太の指示でした。 彩乃を一人にしないよう、監視役が必要だとーー それがことねが一緒に来た表の理由です。


 「健太に言われてるからね⋯⋯「彩乃を守れ、無事に連れて帰れよ」って」

 「⋯⋯アイツ、私をなんだと思ってるの」

 「そんなことより、彩乃ちゃんの故郷か⋯⋯」

 「ことね! 周りに緑しかないと思っているんでしょ!」

 「たしかに、そう思っているけど。 私、嬉しいな。 彩乃ちゃんやマイマイと一緒にお出かけするの!」

 

 そう言うと、ことねはニコニコしながら、クルッと一周回りました。


 ーーやっぱり一緒にお出かけするのって楽しいなーー


 「⋯⋯ところで、どこに泊まるの? 宿泊施設があるのかな?」

 「知り合いの家に泊まるの! この時期に帰っているの。 すでにことねちゃんも一緒に泊まりますって話してるから、安心してね!」

 「ありがとう、マイマイ! ⋯⋯少し緊張するなぁ。 お泊まりは柳田の家と美羽ちゃんの別荘に泊まったぐらいだから」

 「大丈夫! 八代おばさんは、優しいから! いつも、泊まる時は歓迎してくれるよ。 そうだよね、お姉ちゃん?」

 「⋯⋯まったく、アイツは私のことなんだと思ってるのよ。 モヤモヤするわね、でもこの前のアイツ面白かったな、ふふ⋯⋯」

 「駄目だ、お姉ちゃん、また自分の世界に入ってるよ⋯⋯」


 健太の母、美月に聞いた昔話を思い出している彩乃。 健太のことで頭がいっぱいでこちらの話しを聞いてない。 その様子にため息を吐く舞香であったーー


 「よく来たね、お前さんたち。 ⋯⋯疲れたでしょう。 お茶を出すから、ちょっと待ってて」

 「ありがとうございます! ⋯⋯よかった。 いい人だね、八代さん」


 家に着いたことね達を出迎えたのは、八代美紀子おばさんでした。

 

 美紀子は彩乃と舞香の親ーー桐原家に代々仕えていた家でした。 そして今も、この場所で桐原家のことを見守っているのです。


 しばらく縁側で待っていると美紀子が戻って来ました。


 「はい、お持ち。 それにしてもこうやってると、思い出すね⋯⋯ 善子ちゃんたちと一緒に暮らしていた時のことを⋯⋯」

 「善子さん⋯⋯二人の母親のことですね」

 「そうだとも。 ⋯⋯いつも縁側で一緒にのんびりと景色を眺めながら、二人で色々な話しをしたもんだよ」

 「⋯⋯その時の話しを、聴かせていただいてもよろしいでしょうか?」

 「あ! 聴きたい! お母さんとなんの話しをしていたの?」

 「ふむ、どんな話しをしようかな。 そうだね⋯⋯私達が、お前さん達と同じぐらいの頃の話しをしようか⋯⋯」


 そう言うと、美紀子は昔を懐かしむ様に、視線を遠くに向けました。

 

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