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原作では破滅の運命の悪役女性! ⋯⋯でも色々違う気がします?  作者: Masa(文章力あげたい)


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12/15

体育大会で優勝だ!

 「さあ、始まりました。 理想学園伝統行事! 体育大会です。 司会は私、倉石瑞稀がお送りします! 相方は、我がクラスの応援マスコットの櫻井美羽さんです!」

 「おい! 聞いてないぞ! なんで私が、こんなことをしないといけないんだ!」

 「え~。 暇でしょう? マスコットだから、やることは立っているだけなんだからいいでしょ?」

 「はぁ? ⋯⋯そもそも私は競技に参加希望だったんだが! どこかの怠惰な委員長のせいで、どの競技にも出場出来ないだけで⋯⋯」

 「今年の優勝はどのクラスになるのか! 注目です!」


 「第一種目はキックラン競争! ボールを蹴ってコースを一周! 素早い動きと、絶妙なボールテクニックが重要になってきますが、櫻井さん、どう思いますか?」

 「⋯⋯なんでことね様が出場するのですか?」

 「川端さんが運動神経抜群だからですよ!」


 「スタート! お! 先頭は、川端選手! 早いですね、やっぱり私の目に狂いはなかった!」

 「⋯⋯貴方、一応司会者なのよね? 私情がダダ漏れすぎじゃない?」

 「そのまま、ゴールイン! 一位は川端選手! 我がクラスの優勝に一歩近づいた!」


 「続いての競技はクラス対抗の綱引きです! 相手と持久力と忍耐力が求められます。 櫻井さんどうです?」

 「⋯⋯ねぇ倉石さん、クラス対抗なのに、なんで私達は出ないの?」

 「みんな頑張れ~! 声出してこ! エイ、エイ、エイ」

 「無視された!⋯⋯」


 「大玉転がし! 二人一組でゴールまで転がしてます! チームワークが重要な競技です! 櫻井感想は!」

 「おい! この競技にも、ことね様が出場しているぞ! 明らかに彼女だけ多すぎでしょ!」

 「え、だって川端さん、速いからさ~⋯⋯ね、いいじゃん~」

 「いいじゃん~、じゃない! 倉石、今すぐに変更しろ! ⋯⋯私が出る!」

 

 「さあ、川端、桐原ペア! 堂々の走りを見せてくれました。 お互い抱きしめ合っていますね~皆様拍手!」

 「⋯⋯貴様! なんだこれは! 動けないぞ?」

 「美羽さん⋯⋯あまり、ジタバタしない方が身のためですよ?」

 「な! ⋯⋯私になにをした! 倉石瑞稀!」


 「さあ、クラス対抗の玉入れです!。 飛翔力と、素晴らしいコントロールが要求されます! マスコットの美羽さん、どう思いますか!」

 「⋯⋯なるほど、そう言うことか、倉石⋯⋯ 貴様! 私を共犯にして、運動をサボる魂胆だな!」

 「あれ? バレた?⋯⋯勘がいいですね~。 貴方の認識を改める必要がありそうです⋯⋯」

 「なんです? 気持ち悪いですね! 突然コッチを向いてニタニタして⋯⋯あの、近づかないで! やめて!」


 「さすが、我がクラスメイトたち、素晴らしいですね! 優勝に一歩近づきました」

 「⋯⋯ハァ⋯⋯まさに、友情と努力ですね⋯⋯瑞稀」

 「美羽さん! そうですね、その通りです! 拍手!」


 「さあ、体育大会も名残り惜しいですが、最後の種目になりました。 リレー対決です! この試合の勝者がこの体育大会の優勝者となります! 素晴らしい戦いが予想されますが⋯⋯美羽! なにか一言!」

 「みんな騙されてるな! この女、学校を支配する気だぞ!」

 「⋯⋯支配だなんてそんな~。 ただ、私が暮らしやすいようにするだけですよ~。 漫画とかゲームの持ち出し可能とか。 部活の新設とか、名前はのんびりゲーム部でどうですか?」


 「素晴らしい! ことね様! 最終ランカーの、川端ことね選手、見事に他を切り離しゴール! 優勝です。 今、クラス全員でことね様を胴上げしております! 以上、実況は櫻井美羽がお伝えしました!」

 「ふう、なかなか手強いですね⋯⋯美羽。 ですが、この学校はもうすぐ私の手に落ちます! この私、倉石瑞稀の手にね! 次の選挙は私に一票を! みんなで始めましょう! 楽しい推し活ライフを!」






 「⋯⋯お嬢様、生徒会長選挙の件ですが⋯⋯」

 「二年の生徒は全員潰したわ。 次の生徒会長は私に確定ね」

 「⋯⋯それが、一年にいる生徒の中で、お嬢様よりも人気を集める生徒がいまして⋯⋯」

 「ふふ、面白いわね。 さっさと情報をみせなさい。 ⋯⋯倉石瑞稀ね。 彼女には地獄を味わってもらうわ!

 私に対抗する愚行を一生後悔するね! ⋯⋯あぁ理想が! 私の理想が! もうすぐ叶うわ⋯⋯」



 

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