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2025/7/4
通学中の夢だった。
朝なのか夜なのかよくわからない空模様に包み込まれた電車内で、僕はボックス型のスクールリュックを、胴にたもたせる形で安定させ、その開閉部となる面に突っ伏していた。
頃合いを見計らって僕は面を上げ、呆然とすることにした。
後一駅だ。
僕はリュックを背中にかけながら立ち上がった。ゲートの前に突っ立って次の駅までの到着を待機する。
景色も段々と見慣れたものになっていき、学校までの最寄り駅がもうすぐだということを僕に伝えさせた。
電車の身はやっとホームに挿入されて、ブレーキがかかるかと思ったその時、景色は停止することなく私の視界を走り去っていき、ついにホームから貫通して見慣れない住宅地の林立が迸ってきた。
何事かと思えば、アナウンスが流れて来た。
すいません、ほんとうにすいません、もどしかたがわからないんです、すいません
そこで目が覚めた