表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/52

51.綺羅万のレッスンその2上

 少しして、黒子が部屋に入ってきた。

「おはようございます。万師匠。」

「うん、おはよう。」

「ところでそちらの方は?」

 と、黒子は陽田萱を指差した。

「彼は陽田萱 健斗、銀之助たちに代わって君の相手をする人だよ。」

「そうですか。」

 黒子は陽田萱の方を向き、礼をした。

「よろしくお願いします。」

「ああ、よろしく。」

 万は、そろそろ始めようか、と言い、二人から離れた。

「それじゃあ、影野黒子のレッスン2、戦闘訓練、はじめ!」

 その合図で黒子は陽田萱に殴りかかった。

「先手必勝!」

 だが、そのときすでに、陽田萱はそこにはいなかった。

「…っ!?」

 陽田萱はいつの間にやら黒子の後ろにいたのだ。

「隙だらけだ、影野黒子。」

 陽田萱が黒子を蹴ろうとしたとき、黒子は後ろを振り向き、攻撃を受け流し、反撃をした。

 だが、その攻撃を陽田萱はかわし、再び黒子にパンチを繰り出した。

「…っ!『能力倉庫(スキルボックス)』『空間移動(テレポート)』」

 黒子は陽田萱の背後にテレポートした。

 そして、黒子は陽田萱を蹴った。

 だが、陽田萱はその蹴りを後ろに目がついているかのように避けた。そして、黒子の鳩尾を狙って殴った。

「…ぐっ!!」

 陽田萱の攻撃がやっと当たり黒子はお腹を抑えた。

「ふん、その程度かい?どうやら気術を使うまでもないようだな。」

「はぁはぁ。」

「その程度の実力でよくここまで生き残ったな、これを奇跡と呼ぶんだろうね、きっと。」

 陽田萱はふふ、と笑った。

「さぁ、きなよ。もしかして、もう終わりなのかね?」

 黒子は答えなかった。

「残念だな、ただ一発当てただけで終わるとは、こんなやつと戦っても時間の無駄だな。」

 陽田萱は右手に気を溜め出した。

「片手の波動砲で勘弁してやるよ。」

 陽田萱の右手には地球儀ほどの大きさの気が溜まっていた。

「波動砲!」

 陽田萱は黒子に右手だけの波動砲を撃った。

 陽田萱が撃った波動砲が黒子に当たりそうになったそのとき、黒子が波動砲を撃った。

「波動砲!」

「…なにィィイ!?」

 黒子は諦めたのではなく気を溜めていたのだ。

 片手と両手では力の差が違ったのか陽田萱は押し負け、黒子の波動砲をもろに喰らった。

「…ぐっ!」

 そして、黒子は右手の人差し指に気を溜め出した。

「こいつで終わりだ!」

「なにィ!?」

「螺旋砲!!」

 黒子が撃った螺旋砲は陽田萱の心臓を貫いた。

 はずだった。

「ふふ、隙だらけだぞ?影野黒子?」

「…っ!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ