41.綺羅万のレッスンその1(good luckとbad luckのバランス)4
「なん…だ?…攻撃が…見えなかった…だと?」
「もういっちょいくぞ。『神速』」
再び、黒子は消えた。
そして、黒子は天美の後ろに現れた。
「そこだぁ!」
天美は黒子のほうにパンチを繰り出した。
だが、そのパンチが黒子に当たることはなかった。
「グボァァ!?」
天美は地面に倒れ込んだ。
「次の一撃で終わりにしてやろう。」
「はぁはぁ、クソ!どうなってんだ!」
黒子は右手に気を溜め始めた。
「お前は、僕が死ぬかどうかは僕の運次第だと言ったな。」
「はぁはぁ、ふざけるなぁ!」
「じゃあ、僕の運がお前の能力に勝ったってことでいいのかなぁ?」
黒子の右手には学校にある机くらいの大きさの気が溜まっていた。
「くらぇぇ!『巨大気弾』!」
「無茶苦茶じゃねぇかぁぁぁあ!チクショォォオ!!」
天美は吹き飛ばされ宿の外まで飛ばされていた。
黒子は限界突破をとき、一息ついた。
「やっぱりこの技は見ていた通り体力の消耗が激しいなぁ。」
「だからやめておけって言ったのにぃぃ。」
黒子は倒れている天美に近づいた。
「まだ気絶はしてないんだろう?ほら、起きな。」
天美はゆっくりと起き上がった。その身体はボロボロになっていて、身体のところどころに傷ができていた。
「仕方ない、最後に助言しておこう。…幸運と不幸のバランスはいつだって取れている取れていなくちゃあいけない。わかるね?」
「はぁ。」
「そして、人間としての道を外さなければその運命を変えることはできない。だが、ただの人間にとってその道を外すとゆうことは、修羅の道を進むとゆうことだ。俺はいくことができなかったが、お前は頑張れよ。」
そう言って、天美は倒れた。
「はぁ、最後まで話がなげぇやつだ。」
黒子は壊れた部屋に戻って、あ〜あと言ってため息をついた。
「明日も早いから寝るぞ。」
「え、この状況で寝るの?」
「ん?…ああ、このまま寝るしかないだろう?」
おやすみと言って黒子は寝た。
一人取り残されたかおりはため息をついた。
「まぁいいか、お疲れ様、黒子君。おやすみなさい。」
そして、かおりも寝た。
この日は運がいいことに雨風なく寝過ごすことができた。




