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31.綺羅万のレッスンその1(世界で最も遅い一日)1

 黒子とかおりは四国へと向かうため大分県にいた。

「港はどこだぁ?」

「どこでしょうね。ちなみに私の携帯は充電は切れました。」

「どうしたもんかねぇ。」

 そこで黒子はあることをひらめいた。

「バリアで船を作ればいいんじゃね?」

「………は?」

 黒子たちはバリアで船っぽいなにかを作ってみた。

「これで渡れるか試してみよう。」

 黒子たちはそのバリアを海に浮かべその上に乗ってみた。

 それが意外と乗ることができそのまま海に出た。

 着くまで少し時間がかりそうだったので、黒子はかおりに寝るように促した。

 そしたら、「いや、いいよ。」と、言われてしまった。

 着いた頃にはすでに夜になっていた。

「もう一日は寝てないだろう?どこか寝れる場所を探そう。」

「………うん。」

 と、かおりは目をこすりながら答えた。

 ある程度歩いたところに『ホテル蘭童』というホテルが建っていた。

「今日はここに泊まろう。」

「は………い。」

「おっと、危ない危ない。」

 かおりが立ったまま寝てしまい黒子はかおりをギリギリでキャッチした。

 かおりはスースーと寝息を立てていた。

「仕方ないなぁ運んでやるかぁ。」

 黒子はかおりをおぶってホテルに入った。

 黒子はチェックインをした後部屋へと向かった。

 そのとき、びしゅっ、とゆう音が二回した。

 黒子は音がした方向を向いた。

 だが、なにもなかった。

 もう一度しっかりと、注意深く見ると、やっと、二発の浮いている弾丸を見ることができた。

 その弾丸は、ゆっくりとこっちに向かってきていた。

「なんだ?この弾丸?」

 とりあえず、黒子は防御してみた。

「『完全(パーフェクト)なる能力倉庫(スキルボックス)』『守護(バリア)』」

 その弾丸はバリアに当たった。

 だが、その弾丸はバリアを貫く勢いでしかし、ゆっくりとこっちに近づいていた。

「なにぃぃ!?」

 ついに、弾丸はバリアを貫いた。

 そして、黒子の左腕に当たった。

「やばいぞ!…ゆっくりと、非常にゆっくりと腕にめり込んでくる!!…やばい、弾のスピードが速いならまだダメージが少ないが、弾が非常にゆっくりなのは逆にやばい!!」

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