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空白の昔話  作者: Kinsei
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3.不思議な事件(ミステリアス インシデント)1

「ところで、その不思議な事件とやらはどんな事件なんですか?」

「それは現場に向かいながらお話しします。」

 まぁ、話を要約すると、ある富豪の家に住む『スリバード・ザガーン』と言う男が2日前の早朝に死体で発見されていた。その死体の近くに、D・Lと書かれていたらしい。それがなにを意味するか未だに分からないため探偵を依頼したとのことだ。

「着きました。ここが『スリバード・ザガーン』が住んでいた。水の都の豪邸(スリバード家)です。」

 想像以上にデカかった、部屋が何個あるか現場にいた警察ですら把握していなかった。

 その豪邸に足を踏み入れた瞬間、鉄のような匂いがした。血の匂いだった。

 警察官に案内されて入った部屋にはなんとも無残な死体があった。その死体は、内臓が引き裂かれていた。

 その部屋は12畳ほどある寝室で窓は全て閉められていて、入ってきたドアを除けばアリ1匹すら入れない部屋だった。だが、ドアはこじ開けられていた。警察官に聞いてみると、「ノックをしても返事がなかったのでドアを破壊して無理やり開けた。」とのことだ。

 犯人の目星がつかなかったのでとりあえず豪邸の10を超える部屋を一部屋づつ見ていくことにした。

 歩いているときルポーネさんが話しかけてきた。

「黒子さん、犯人の目星はつきましたか?」

「いいや、全く。」

「ほんと、不思議な事件ですよね。犯人が全く証拠を残してないだけでなく、密室殺人ときた。犯人グループは相当な手練れ揃いだと僕は思いますよ。」

「手練れ、ねぇ。そういえばルポーネ君、君はなんの能力を持っているんだい?」

「僕の能力ですか?僕の能力は『物質再生(リプロダクション)』です。僕は壊れた物を直すことができます。」

「物を直す、か。その能力の制限は?」

「大きすぎるやつは直せないのと、人のとゆうか生物の傷は治せません。」

「その大きいってどのくらいの大きさ?」

「さっきの寝室くらいの大きさがギリギリですね。」

「ふーん。」

(なるほどね。)

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