26.綺羅万のレッスンその1(影のない男)3
(いや、待てよ。まだあの可能性があるじゃあないか。)
はぁ、と黒子はため息をついた。
「『能力倉庫』『発火能力』」
黒子が放った炎は黒子の影にあたった。
だが、
「『能力倉庫』『守護』キカナイヨ、イマサラ。」
だが、黒子の影は能力で防いでいた。
しかし、黒子の影の右手を見ると少し焦げていた。
「『能力倉庫』『物質再生』ほらお前の傷を癒してやったぞ。」
黒子の影を再び見るとさっきまで焦げていた。影の右手は見事に治っていた。
その様子を見て黒子は思った。
(やっぱりか。)
ここでもう一度物質再生の解説をする。
物質再生はあまり大きな物は直すことができない。
そして、生物を治すことができない。
つまり、物質再生で影の怪我が治ったとゆうことは、
「影、お前は生き物じゃないつまり、お前自身は能力じゃあないとゆうことになる。」
「まさか、気づいたのか?俺の『影を統べる者』のルールを。」
ふんっ、と黒子は鼻で笑った。
「気づかねぇわけねぇだろ?」
「だがよぉ、わかったところでどうする気なんだ?」
「ふんっ、見せてやるよ父さんのアドバイスで完成させた僕の必殺技を!」
「なんだと?」
「まずは、こいつだ!父さんの得意技、『フラッシュ』!」
「………っ!」
黒子は眩い光に包まれた。
そして、黒子は右手の人差し指に気を溜め始めた。
「その影がそいつの自身の意思を持っていないならこの技で終わりだ。ずべてを貫くぜ!」
いつのまにか、黒子の人差し指にはすごい量の気が溜まっていた。
「はぁぁぁぁ!…貫けぇぇ!!」
「なにぃぃ?!」
黒子が放った攻撃は、影を貫き西崎の右肩を貫いた。
「別に貴様に恨みはねぇから殺ろさねぇでやる。」
「…き……貴様ぁ………黒子ぉぉぉ!!」
「はぁ、うるせぇな『能力倉庫』『時飛ばし』」
次の瞬間、西崎は気絶していた。
「この技、そうだなぁ『螺旋砲』そう名付けよう。」
黒子は歩き出した。
「さぁ、行こうか。かおり。」
「は、はい。」




