14.気術の修行3
かおりは吹き飛び近くの木に勢いよくぶつかった。
「ぐっ?!・・・なにが・・起こったの?」
(ふぅ、なんとかなったか。)
「勝者、黒子」
かおりはゆっくりと起き上がって黒子に向かって歩きながらこう言った。
「今、攻撃が見えなかったんだけど、なにをしたんですか?」
「時を飛ばしたんですよ。」
「時を、飛ばした?」
「そう、といっても三秒ほどですがね。」
「万師匠、黒子君の能力ってほんとに時飛ばしなんですか?」
聞かれた万は少し考え答えた。
「いや、たしか攻撃系の能力ではなかったはずだよ。」
「え?じゃあなぜ黒子君は時飛ばしを?」
「分からん。」
「はぁぁ?」
その後黒子たちは寺へと戻って夕食をとった。
するとかおりが話しかけてきた。
「黒子君、もう一度戦いませんか?」
「いや、僕、もう眠いんですけど。」
「そこをなんとかお願いします。」
仕方なく黒子は外に出た。
「それでは始めます。」
「ちょっと待っとくれ。」
万は寺から出てきた。
「私が審判をしよう。」
「「ありがとうございます。」」
「それでは始める。構えて、」
「はじめ!」
かおりは再び波動砲の構えをした。
そして今度は、先手を打たれないようにすぐに撃った。
「『波動砲』!!」
「なっ?!」
かおりが撃った波動砲は黒子に直撃した。
かのように思われた。
「『能力倉庫』『守護』危ない危ない、少しでも遅かったらくらってたよ。」
「なに?!それは私の能力?!」
「今度はこっちの番だ!『能力倉庫』『時飛ばし(タイムスキップ)』」
「ごはっ?!」
かおりは再び吹き飛んだ。
「たしかこうだったかな?」
黒子は波動砲の構えをとりかおりに向かって、
「『波動砲』!!」
撃ち込んだ。
かおりは昼頃の黒子と同じように近くの海まで吹き飛ばされた。
「なに?まさかそんなことが。」
万はすごく驚いた。黒子が波動砲を撃ったことに。
「おお、撃てた。」




