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13.気術の修行2

(なんだ?なにをされたんだ?今のが気術ってやつなのか?)そう思いながら黒子は海から出てきた。そのとき万から声をかけられた。

「ごめん、ごめん、ちょっと強くやりすぎたよ。」

「僕でもあの技を使うことができますか?」

「そんなの君の努力次第だよ。そういえば言い忘れてたけど僕にはもう一人今教えてる弟子がいるだよね。」

「へぇ、どんな人なんです?」

「天真爛漫な女の子だよ。」

「ふーん。・・・ん?」

「天真爛漫な女の子だよ。大事なことだから二回言っとくね。」

「女の子・・・ですか。」

「そうだけどどうかした?」

「いや、どうかしたなどではなくそういうのは先に言っていただくと嬉しいんですけど。」

「あ、先に言っておくと名前は『花島 かおり』だよ。能力はたしか『守護(バリア)』だったかな?」

「はあ。」

「じゃあ帰ろうか。」 と万が言ったとき一人の女の子が声をかけてきた。

「あ、いたいた万師匠急に寺からいなくなるんですもん。寺にあんな風穴まで開けて。・・・ん?」女の子がこちらに気づいたようだ。

「・・・ども。」

「万師匠、この子が新しく弟子入りしたっていう子?」とかおりは万に聞く。

「そうだよ。彼の名前は影野 黒子くん仲良くしてやってくれよ。」と万は答えた。

 続けて万はこう言った。

「そうだ。君たちちょっと組み手してくれない?」

「私と黒子くんで?」とかおりは驚きながら言った。」

「そうだよ。ほら構えて構えて。」

 そう言われて二人は戦闘態勢に入った。

「それでは、始め!」

 合図とともにかおりは黒子にさっき万が見せた波動砲の構えをとった。

「私だって波動砲くらい撃てるんだからね。」

「でもそれ・・隙だらけだよ。『能力倉庫(スキルボックス)』『発火能力(パイロキネシス)』」黒子はかおりに向かって能力で作り出した炎を投げた。

「『守護(バリア)』危ないなぁ。」かおりは黒子が投げた炎を防いだ。

「なら、『能力倉庫(スキルボックス)』『加速(スピードアップ)』」黒子は自分の素早さを上げかおりの背後にまわった。そして、「父さん借りるぜ。『能力倉庫(スキルボックス)』『時飛(タイムスキップ)ばし』スキップ!!」

「ふごっ!!」その瞬間かおりは吹き飛んでいた。

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