12.気術の修行1
「ここが桜島かぁ」
『お揃いの物』事件が無事に解決し、今黒子は気術を教わるために、鹿児島県の桜島に来ている。
「えーと、たしか場所は、」
そして今黒子は携帯と睨めっこしながら桜島の中を歩いているのだが、
「どこだここ?」
方向音痴で機械音痴な黒子は桜島の中を行ったり来たりしていた。するとある老人から声をかけられた。
「君が黒子くんかな?」
「・・え?」
「話は聞いているよ。私の名前は『綺羅 万』だ。」
「・・・?」黒子の頭の中はハテナマークでいっぱいになった。
「おや?スペアードからなにも聞いていないのかな?」そう言われ黒子は自分の記憶をたどった、そしてある一つの解答にたどり着いた。
「あなたが気術を教えてくれる師匠ですか?」
「そうだよ。気づくのが遅いねぇ。」
「あのちなみに万さんはなにか能力を持っているんですか?」
「持ってるよ。私の能力はね。『解析』対象のステータスを数値にして見ることができるよ。しかもすごく正確にね。じゃあ君が泊まる寺に向かおうか。」
そう言い黒子と万は寺へと向かった。
着いてさっそく万は黒子にこう言った。
「黒子くんさっそくだけど組み手しないかな?」
「まぁそれで気術が使えるようになるならいいんですけど。」
「ふふ、じゃあさっそく始めようか。それでは始め!!」
始めの合図がされ黒子は身構えた。すると万は両手を合わせながら開き黒子に向けた。
「・・・?なんだ?なにをしてくるんだ?」
すると突然万の手に光るなにかが集まっていく。その光は徐々に大きくなっていき次第に人間の頭くらいの大きさになった。
「なんだ?なんなんだ?あの光は。」
「見せてあげるよ気術というものをね!!」
「な、なんだ?!なにをするんだ?!」
「いくよ!!『波動砲』!!」万はそう叫び黒子に向けてその光を放った。
「なっ!!ガァァァ!!」と叫びながら黒子は近くの海まで吹き飛んだ。




