表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/164

第百十九話 交番を作る


 イベント二日目になった。


 朝から何度も戦って、今は一息吐いているところだ。


 ギルドマスターの部屋で、優とエミリーとおしゃべりしている。


 すると、そこに名塚さんがやって来た。


「ギルドマスター、報告があります!」


「え、普通に名前で呼んでよ……」


「ギルドマスターですから、そう呼びますよ」


 いつもは一橋さんって呼んでくれるのに……。


 なんか、ヒーローごっこ的な、ものがゆさを感じる。


「ギルドレベルが2になりましたので、新たに1000人の団員を受け入れました」


 イベント前には、もうギルドレベルが2になっていた。


 それで、朝から団員の募集をしていたんだろう。


「速攻だね」


「もちろんです!」


「というか、イベントで敵を倒しているから、明日にはギルドレベルが3になりそうだよ」


「そうしたら、また受付ですね! どんどん組織が広がっていくこの感覚、うーん、充実しています!」


「ハヅキは、いい経営者になれそうだネ」


「でも、葉月ちゃんは、頑張り過ぎるところがあるかなぁ……」


 それは、わたしも思う。


 思い込んだら一直線だ。


「今頑張りたいんです! 今を逃してなるものかという気持ちですよ!」


 わたしは、会社経営に向いてないのか、ピンと来ない。


 まぁ、蒼天騎士団が大きくなって困る人は居ないから、いいんだけど。


「ギルドアジトや砦に出現するモンスターは、在駐している人数によって、強さが変わるということがわかりました」


「ホー、そうなんだネ」


「じゃあ、砦の方に強いモンスターが現れることはないんだ」


 それなら、少人数ギルドで大変なことになることもなさそうだ。


 逆に、蒼天騎士団のギルドに、あまり弱いのが来ても仕方が無いし。


「それじゃあ一点集中する? それとも分散?」


「分散する方向で行こうと思います、今、各砦に500人くらいを配置しています」


「500人で、強いモンスターが出るということ?」


「はい、対応出来ないくらい強かったら、連携を取って、援軍を回す仕組みです」


 砦と砦にはポータルがあって、同じギルド内なら行き来できることがわかった。


 すぐに対応出来るだろう。


「レッドプレイヤーが出ているらしいけど、なにか相談とか来てる?」


「はい、助けて欲しいという要望はあるのですが、ギルドの位置関係などがわかっていないので、駆けつけることができない状態です……」


「そうだよねぇ、このフィールドがどこまで広いのかもわからないし」


 SOSが来ても、走って1時間の場所にギルドアジトがあるんだったら、間に合わない。


 うーん、それなら……。


「じゃあさ、交番を作ってみない?」


「交番……ですか?」


 名塚さんは、首をかしげている。


 ちょっと伝わらなかったか。


「砦と砦はポータルできることがわかったでしょ?」


 そこで、ピンと閃いたのか、顔が明るくなる。


「砦を、ものすごく増やすということですか!?」


「求めるギルドがあるなら、その近くの砦をもらって、すぐに駆けつけられるようにしてもいいんじゃないかな」


「大きなレッドプレイヤーのギルドは、どこにあるのかわかってきています、その近くの砦をもらってもいいかも知れませんね」


 まぁ、そんな立地なら、引っ越した方がいいとは思うけど。


「レッドプレイヤーは、範囲を広げられないけど、わたし達は広げられるから、人数で負けなければ、対応出来そうかな」


「至急、アンドレアさんと打ち合わせてみます!」


 そう言って名塚さんが部屋から出ていった。


 アシステルさんと話ができるから、余程困ったら相談してみよう。


 でも、レッドプレイヤーも色々いるから、少人数で集まっているギルドとかは、アシステルさんでも抑えられないだろう。


 まぁ、なるようになれだ。


「多分だけど、戦うのは、イベント期間だけだろうからネ」


「そうなの?」


「イベントが終わったら、このフィールドは、多分pvp禁止エリアになると思うヨ」


「そうだよねぇ、ギルドアジトにいたら、レッドプレイヤーに襲われるなんて、安心して遊べないもんねぇ」


 全くその通りだ。


 ギルドダンジョンとかファームとか、企画倒れになってしまう。


「全部、pvp禁止エリアにしちゃえばいいのにね」


「多様性だよ、スナオ。運営のビジョンの中に、こういう遊び方も想定されていたんでショ」


「何でも自由にできるとか、キャッチコピーがあったけど、そんな自由度は、私も要らなかったかなぁ」


「いい人も悪い人も受け入れてくれる、懐の深いゲームだよネ」


 洋ゲーだと、割と無茶苦茶をするゲームがある。


 あのノリなのかー。


 まぁ、いいや。


「そろそろ、敵が出て来るかな?」


 昨日から結構戦ってきたけれど、いつもの戦闘じゃなくて、拠点を守る戦いというのも面白かった。


「じゃあ、また行ってみル?」


「よし、行こう!」


 大きなボスが色々出て来て、わたし達は、それをたくさん倒した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ