表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ぼくのお父さんは人殺しだ

作者:安路 海途
 ――ぼくは時々、夢を見る。
 その夢で、ぼくは井戸のそばに座っている。井戸の底からは、不思議な歌が聞こえる。それはぼくを安心させ、落ち着かせてくれた。でもそれは、井戸なんかじゃないし、自分でも何なのかはよくわかっていない。

 ……ぼくのお父さんは人殺しだ。
 そのことを知ったのは、偶然だった。お父さんの部屋で、ノートを見つけたのだ。そのノートには、今までに殺してきた人たちのことが、詳しく書かれていた。名前、住所、生活スケジュール、殺害計画、その結果――
 でも、そのことをぼくは気にしたりしない。だって、ぼくには関係のないことだからだ。それは世界の裏側で起こったのと同じことだった。ぼくには何の影響もないし、興味もない。日常に支障さえなければ、お父さんが人殺しだったとしても、たいした問題じゃない。
 お父さんは今日も朝ごはんを食べるし、ぼくは小学校に行く。

 でも、ある日、そのノートにクラスメートの名前が書かれていて――

(16/6/30~16/7/7)
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ