新装備・下
本日二話目の投稿です
では、27話『新装備・下』お楽しみください
「うむ。それは今から話そうとしていたところじゃ」
そう言うと、最初に刀を手に取った。
「こいつが小僧が注文した刀じゃ。銘は【鈴姫】。能力は‥‥使っていればわかるじゃろ」
能力はあとで調べればいいのだが、これでふざけた能力だったら訴えてやる。
なお、訴える方法は法ではなく拳である。ステータス差はどうするのかって?
安心してくれ。防御無視してのダメージを与える方法はある。まあ、条件があるから早々使えるものじゃないがな。
「で、次はこっちの防具じゃな。こいつらは小僧が狩ってきたリザードマンの皮から作った鎧じゃ。大切にせい」
言われなくとも大切に使うぞ。
「じゃあ、次が最後じゃ」
そう言って手に取ったのは、グリヴが頼んだ刀よりも短い小刀だ。
「こいつの名は【深姫】。まあ、こっちも能力は使っているうちに理解できるじゃろうから、わしからの説明は無しじゃ」
「ま、能力はいいんだが、何で名前に両方とも“姫”が入ってるんだ?」
「ん?特に理由はないぞ。何となくで銘は決めているからな」
こいつ、いっぺん絞めてやろうか?
「ま、冗談はさておき、能力を使っていればおのずと分かるじゃろ」
「そうかよ。いっぺん絞めようかと思っちまったじゃねえか。悪質な嫌がらせは程々にしておけよ。俺じゃなかったら、絞めてたかもしれねぇぞ」
そんな軽口をはさみつつ、グリヴは料金を払いギルドへと向かった。
「おばちゃん、討伐依頼あるか」
「また来たのかい?毎日毎日頑張るねぇ。はいよ。これなんかどうだい。あんたの実力なら全然余裕だと思うよ」
「おう。ありがとな」
グリヴはおばちゃんにお礼を言うと、街の外へ、ではなく街の下水道へと向かった。
おばちゃんが渡してきた依頼は、街の下水道にはびこるスライムとラットの討伐だ。
勿論魔獣なのだろうが細かい説明はなかった。
「ここだよな?」
グリヴは自分で作った地図を見つつ、下水道の入口へ辿り着いた。
そこにあったのは大きく厳重で護衛のついた、まるで王城の門のように扱われる扉だった。
「依頼できたのだけど‥‥入っても大丈夫か」
「はい。冒険者カードを見せていただいてもよろしいでしょうか…はい。確認しました。では、依頼の方よろしくお願いします」
「分かりました。何か必要な物はありますか」
「あえて言うならば、毒消しは持っていった方が良いかもしれません。攻撃をくらわなければ大丈夫ですが、数で囲まれれば危ないですから」
「分かりました。毒消しは持ってきているので、さっそく依頼を達成しようと思います」
「では、どうぞ。頑張ってください」
門番は扉を開きグリヴを中へと通した。
ここまでお読みいただき有難うございました
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次話の投稿は本日中を目標としています
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