新装備・上
一週間ぶりです
今日は数話更新する予定です
最低二話、目標は3話です
では、26話『新装備・上』お楽しみください
時間が過ぎるのは速いもので、ログアウトしてから夕食の準備や寝る準備をしていたらいつの間にか九時前になっていた。
爺さんとの約束の時間がリアルでの10時頃(ゲーム内での正午)なので、約束の時間には間に合いそうだ。
「リンクオン」
浅深が目覚めた場所は宿屋だった。
宿屋の部屋で軽食を食べると、爺さんのもとへと向かった。
「爺さんはいるか?」
「ああ、グリヴさんだったよな?昨日はありがとな!じゃ、ジジイを呼んでくっから、ちょっと待っていてくれ」
「了解だ」
マーカはそう言い残すと店の奥へと向かっていった。
信用してもらっていると思えばそこまでのことなのだが、客を一人店先において店番がいなくなるとか不用心すぎないか…
「早く起きろ、ジジイ!」
大きな声と共に何かが連続してぶつかるような音が聞こえた。
音の高さからして、そこそこの固さがあるものだとは思うのだが…爺さんの頭が割れていないことを願おう。
結果から言おう。爺さんの頭は線状に真っ赤に腫れてはいたが、割れてはいなかった。
ステータスの差が大きいので大怪我には至らなかったのだろう。その証拠と言っては何なのだが、後ろから出てきたマーカの手には、何故かしなりのある鉄のハリセンが握られている。
あれで殴られたら多分一撃で死ぬな…とかどうでもいいことを考えたが、すぐに爺さんに話しかけた。
「爺さん。昨日頼んでいたのはもう出来ているのか」
「ああ、ばっちりじゃ。ちょっと待っておれ。今持ってくる」
爺さんはもう一度奥へと戻ると、そのまま店先には戻ってこなかった………
いや、これガチね。フザケテとかじゃないから。
何でか分からないけど、何かが倒れた音がしたと思ったら、少しの間物音が続いて、その後はぱったりと何の音もしなくなったんだ。
「マーカちゃん。これ、爺さんが殺されたとかじゃないよね?」
「あ、そう言うのじゃないと思いますよ。多分寝不足で倒れただけです。起こしてくるのでもう少し待っていてください」
「あ、ちょっとま…」
マーカはグリヴの話を無視して奥へと入っていった。
そして、またも『バチン!バチバチバチン!』と言う音が鳴り響き、逆の頬も真っ赤に染めた爺さんが、腕いっぱいにグリヴが昨日頼んだものを持ってやってきた。
「爺さん………大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ。この程度なら冒険者時代に何度も受けてきたわ」
そう言ってはいるが、顔は物凄く険しい。
真剣な表情をしているようにも見えるが、多分痛いのだろう。
「ポーションいるか?」
「ああ。ありがとう」
グリヴがインベントリからポーションを出すと、爺さんはそれをひったくる様に取り、自分の頬へとぶっかけた。よっぽど痛かったんだろうな‥‥
「爺さん、こいつらの名前、教えてくれるか?」
そんなこともあったが、グリヴはさっさと切り替え、武器・防具の説明を求めた。
ここまでお読みいただき有難うございました
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