幼馴染
予告ありの連続投稿は今日が最後
明日投稿できるかどうかは運(私の書く速度)次第です
出来る限り頑張りますので、応援よろしくお願いします
では、17話『幼馴染』お楽しみください
意識を取り戻した浅深は状況を確認した。
VDOにおけるデスペナルティーは6時間のログイン禁止。
なお、この間は世界からその体は消えることになる。
そして、所持金の半減に所持物の中からランダムで10分の1失われる。
今回の場合、浅深はポーション以外では、薬草くらいしか持っていなかったので問題はない。
「はぁ~。やっぱ、負けちまったか~・・・・・勝てるとは思ってなかったけど、こうやって負けてみると堪えるものがあるな・・・」
今までほぼ負けなしだった浅深にとって、今回の負けは久方ぶりの黒星だ。
悔しくない訳がなかった。
戦っていた時間は体感で感じたよりもかなり短かったようだ。
戦っている間は全然時間が過ぎていないようにも、物凄い時間が過ぎているようにも感じられた。
それだけの威圧をあの白狼は放っていた。
「あれだけ強くなんには、どれだけ時間がかかるんだか。まあ、諦めるという選択肢は無いけどな」
あそこまで強い敵はVDOの世界の中でも珍しい・・・と言うよりほぼいないだろう。
あの強さの源にはレベルがあるのだろうが、それだけではない気がする。それ以外にも何かしらの強い意志が感じられた。
「まあ、戻ったら鍛えなおしだな。今の時間は・・・・9時前か」
何をしようか考えていたグリヴのもとに、一本の電話がかかってきた。
相手は・・・結良祇波夜だ。
幼いころからの付き合いで、親同士も仲が良かったので彼女の親にも良くしてもらっていた。いわゆる、幼馴染である。
「もしもし。どうしたんだ?」
『あ!出た、出た。まーた、しばらく出ないかと思ったよ。まだゲームやってなかったんだね。タイミングが良かったみたいだね!』
「ん、いやゲームならやってたぞ」
『えっ!じゃあ、どうして電話に出てるの?!』
「あー・・・なんだ。さっき、いっぺん、死んじまったんだよ。デスペナ中だ」
『浅深が!そんな強い敵がいるんだね・・・』
「いるっちゃ、いるが。あれはラスボスみたいなもんだろうよ。あんな強い敵が何体もいてたまるか」
浅深は先程までやっていた戦闘を思い出しながら、波夜にむかって言う。
『ん~・・・あ、これかな?〈ワールドクエストボス〉って言うの』
「そんなのあったのか?やっぱ、事前情報全く集めないのは間違いだったかな・・・」
『いいんじゃない。楽しみ方は人それぞれなんだし。浅深が楽しめるんなら。私はゲームはあんまりやらない方だけど、そんなに楽しいならやってみようかな?』
「ああ、いいと思うぞ。お勧めするよ。始めたんだったら、最初の方は手伝うし」
『分かった!第二陣と一緒に入ることにするよ』
ん?第二陣だって。確か予約はもう終わってるんじゃ・・・
『ああ、友達にやらないかって言っている子がいるんだよね。始めたんだけど、VR酔いだっけ?それになっちゃったらしくて、あっても仕方ないからって』
「ああ、そう言う事か。何で明日からじゃないんだ?」
『今その友達が旅行に行ってて、帰ってくるのが来週なんだよね。頼んでおけば、そこに合わせて入れるから』
「じゃ、始めたら、一緒にやろうな」
『うん!で、浅深は何処から始めたの?』
「俺はフルースだぞ」
『本当に?』
「ん。本当だ」
『私がそんな強いところでやれるとでも?』
「俺が守ってやるよ」
『負けちゃったんじゃないの?』
「うっ・・・」
『冗談だよ。分かった。じゃあ、一週間後に向こうで会おうね!』
「ああ」
その言葉を最後に、波夜は一方的に電話を切った。
しゃべり方は落ち着いたかと思ったが、こういう所は変わってないんだなぁ……
ここまでお読みいただき有難うございました
お楽しみいただけたでしょうか?
次話の投稿は明日の0時を目標としています
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