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ビジターズ・デウス・オンライン~魔王をも従えるPKプレイヤー~  作者: 聖花 シヅク
第壱章:此岸に咲きほこる緋陽色の花びら
18/34

幼馴染

予告ありの連続投稿は今日が最後

明日投稿できるかどうかは運(私の書く速度)次第です

出来る限り頑張りますので、応援よろしくお願いします


では、17話『幼馴染』お楽しみください

 意識を取り戻した浅深は状況を確認した。

 VDOにおけるデスペナルティーは6時間のログイン禁止。

 なお、この間は世界からその体は消えることになる。

 そして、所持金の半減に所持物の中からランダムで10分の1失われる。

 今回の場合、浅深はポーション以外では、薬草くらいしか持っていなかったので問題はない。


「はぁ~。やっぱ、負けちまったか~・・・・・勝てるとは思ってなかったけど、こうやって負けてみると堪えるものがあるな・・・」


 今までほぼ負けなしだった浅深にとって、今回の負けは久方ぶりの黒星だ。

 悔しくない訳がなかった。


 戦っていた時間は体感で感じたよりもかなり短かったようだ。

 戦っている間は全然時間が過ぎていないようにも、物凄い時間が過ぎているようにも感じられた。

 それだけの威圧をあの白狼は放っていた。


「あれだけ強くなんには、どれだけ時間がかかるんだか。まあ、諦めるという選択肢は無いけどな」


 あそこまで強い敵はVDOの世界の中でも珍しい・・・と言うよりほぼいないだろう。

 あの強さの源にはレベルがあるのだろうが、それだけではない気がする。それ以外にも何かしらの強い意志が感じられた。


「まあ、戻ったら鍛えなおしだな。今の時間は・・・・9時前か」


 何をしようか考えていたグリヴのもとに、一本の電話がかかってきた。

 相手は・・・結良祇(ゆうらぎ)波夜(はや)だ。

 幼いころからの付き合いで、親同士も仲が良かったので彼女の親にも良くしてもらっていた。いわゆる、幼馴染である。


「もしもし。どうしたんだ?」

『あ!出た、出た。まーた、しばらく出ないかと思ったよ。まだゲームやってなかったんだね。タイミングが良かったみたいだね!』

「ん、いやゲームならやってたぞ」

『えっ!じゃあ、どうして電話に出てるの?!』

「あー・・・なんだ。さっき、いっぺん、死んじまったんだよ。デスペナ中だ」

『浅深が!そんな強い敵がいるんだね・・・』

「いるっちゃ、いるが。あれはラスボスみたいなもんだろうよ。あんな強い敵が何体もいてたまるか」


 浅深は先程までやっていた戦闘を思い出しながら、波夜にむかって言う。


『ん~・・・あ、これかな?〈ワールドクエストボス〉って言うの』

「そんなのあったのか?やっぱ、事前情報全く集めないのは間違いだったかな・・・」

『いいんじゃない。楽しみ方は人それぞれなんだし。浅深が楽しめるんなら。私はゲームはあんまりやらない方だけど、そんなに楽しいならやってみようかな?』

「ああ、いいと思うぞ。お勧めするよ。始めたんだったら、最初の方は手伝うし」

『分かった!第二陣と一緒に入ることにするよ』


 ん?第二陣だって。確か予約はもう終わってるんじゃ・・・


『ああ、友達にやらないかって言っている子がいるんだよね。始めたんだけど、VR酔いだっけ?それになっちゃったらしくて、あっても仕方ないからって』

「ああ、そう言う事か。何で明日からじゃないんだ?」

『今その友達が旅行に行ってて、帰ってくるのが来週なんだよね。頼んでおけば、そこに合わせて入れるから』

「じゃ、始めたら、一緒にやろうな」

『うん!で、浅深は何処から始めたの?』

「俺はフルースだぞ」

『本当に?』

「ん。本当だ」

『私がそんな強いところでやれるとでも?』

「俺が守ってやるよ」

『負けちゃったんじゃないの?』

「うっ・・・」

『冗談だよ。分かった。じゃあ、一週間後に向こうで会おうね!』

「ああ」


 その言葉を最後に、波夜は一方的に電話を切った。

 しゃべり方は落ち着いたかと思ったが、こういう所は変わってないんだなぁ……

ここまでお読みいただき有難うございました

お楽しみいただけたでしょうか?

次話の投稿は明日の0時を目標としています


====================

ここからはお願いとなります。

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では、また次回お会いしましょう。

See you NEXT TIME!


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