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ビジターズ・デウス・オンライン~魔王をも従えるPKプレイヤー~  作者: 聖花 シヅク
第壱章:此岸に咲きほこる緋陽色の花びら
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幻影白銀ノ狼との戦・終結

予告通り連続投稿です

ストックはあと一日分

何処まで続けられるのか・・・・

出来るとこまで頑張る所存であります!


では16話『幻影白銀ノ狼との戦・終結』お楽しみください

「ふぅ・・・・まあ、分かっていたことではあったけど、ここまでとはな。警戒はしてたけど、これでも駄目か・・・一つずつ試していくか

 型合『合の理・雨霞の型(アメガスミのかた)』【十六夜不月】」


 雨と霞の合わせで、完全な回避技でも、完全なカウンター技でもない、どちらかと言えば対極にある二つを合わせできたのは、攻撃をいなす技だ。

 衝撃を抜きつつ、自分からそらし、相手に反撃の隙を作らせる。

 まあ、白狼相手では難しいかもしれないが、それ以外に方法もないため仕方がない。


 唸り声を放ちつつ、徐々に近づいてきた白狼は、ついに大きく吠え飛びついてきた。

 グリヴはタイミングを見極め、攻撃が当たる直前で技を使った。そして、


「型合『合の理・炎雷の型』【炎焔廻雷(エンエンカイライ)】!ハァァァ!」


 隙をついて放ったグリヴの一撃。

しかしそれは、無情にも白狼の遠吠えと共に、何かしらのスキルなのだろう。謎の白狼の身体が影のようになり、短剣が白狼の身体をすり抜けていった。


「なっ!これでも届かないのかよ・・・まだ、負けていない!次だ・・・

 型崩(かたくずし)『崩の理・炎の型〈崩〉』【炎焔虎舞(エンエンコブ)】」

(舞を舞え!相手に攻撃を悟らせるな!死んでも舞い続けろ!)


 自分を鼓舞しつつ、グリヴは自分で考えた舞を舞っていく。

 〈崩〉と言うのも、元々戦いにおいてしか使われなかった、創命流をグリヴは発展と共に攻撃以外へと崩したのだ。

 それだけならばまだ問題ないのだが、その上でそれに合わせる方法を模索した末に、炎の型で一番合うものが【舞】だったのだ。


「まだだ!まだ、負けるものか!」


 一矢報いると決めたグリヴの目には、熱い闘志が宿りながらも、冷静さを感じさせるような目をしていた。

 白狼もそんなグリヴにあてられたのか、唸り声を沈め静かに、しかし攻撃の姿勢は見せていた。


 そして、先にしびれを切らしたのは白狼だった。

 グリヴに向かって飛び出してくるその姿は、まるで王者のようでもあり、宿敵を見つけた武士ようにも見えた。

 そして、グリヴもそれに応えようとする。


「ここ!」


 美しく舞っていたグリヴは、白狼の攻撃に合わせて短剣を振るった。

 短剣は、白狼の毛皮を軽く裂き、白狼の身体からは赤色の血が流れていた。


 そして、グリヴはと言うと、白狼の攻撃を回避しきることは出来ず、短剣を握っていた手を根元から抉り取られ、その勢いのまま、木に叩きつけられていた。

 グリヴがパッとステータスのHPを見ると、ステータスには状態異常で流血がついていた。流血は1秒ごとに1ずつHPが削れていくらしい。


「ハハハ、あと数秒で俺は死ぬのか・・・クソ狼!今回は俺の負けだ。だが、次こそは俺が勝ってやる!」


 グリヴがそう言うと、白狼は大きく遠吠えをし、グリヴを祝福しているようにも、いつでも向かい討つと言っているようにも感じた。


『イージョンがグリヴを宿敵と認めた』


 その音と共に、グリヴの意識は途絶え、落ちていった。



 その頃とあるゲーム会社のVDO制作班では、混乱が起こっていた。


『ワールドクエスト《此岸に咲きほこる緋陽色の花びら》が進行しました。これにより【幻影白銀ノ狼イージョン】の宿敵が設定されました』


 このたった二行の文字列が大きな画面に並ぶ。

 この文字列の意味を理解しているのはVDOの制作班でも限られた人数しかいなかった。


ここまでお読みいただき有難うございました

お楽しみいただけたでしょうか?

この後書きも形式化してきましたが、今後も続けていこうと思います


次話の投稿は明日の0時を目標としています


====================

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では、また次回お会いしましょう。

See you NEXT TIME!


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