幻影白銀ノ狼の実力
予告通りの連続投稿
とりあえずあと二日は連続投稿できます
それまでにもう一つできるかできないか・・・・
出来次第投稿しようと思います
※報告
皆様のおかげで日間ランキング93位にランクインできました
本当にありがとうございます
では、15話『幻影白銀ノ狼の実力』お楽しみください
白狼に対してダメージを与えられるようになったとは言え、グリヴの状況が良くなったわけでは無い。
むしろ悪くなったとすら言えるだろう。
それでもグリヴは、世界最高峰の強さを持つ敵に対し、内心ワクワクしていた。
今まで戦ってきた人では、グリヴの相手になる人は殆どいなかった。
だから、対等・・・いや、自分の方が下である状況は、グリヴには久方ぶりの状況だった。
「俺から行かせてもらうぞ!
『火の理・霞の型』【陽炎】
もう一つ!『風の理・雷の型』【連瞬雷歩】」
霞の型は火の理の中でも珍しい、回避専門の技だ。
大前提を話しておこう。
火には火力の高い技が多く、風には早さを主とする技が多い。
水にはカウンターの技が多く、土には防御のための技が多い。
この大前提を見れば分かるように、霞の型はどちらかと言うと水に近い技である。
しかし、霞の型が火にあるのには大きな理由がある。
水の技はカウンター技が多いが、その代わりとして回避は捨ててしまっているところが大きい。
それに対し霞の型は相手の攻撃を回避し、次の自身の攻撃につなげる技だ。
つまり、霞の型はカウンターではなく、あくまで回避の技であり、それに繋げるのであればカウンター技よりも火力重視の技の方が良いのである。
だから、霞の型は火の技に分類されるのである。
話を戻そう。
霞の型を使ったグリヴではあったが、その上で雷の型を使ってもなお、白狼の攻撃を回避するのでギリギリであった。
つまり、霞の型の利点がほとんど使えていないのである。
「チっ!ここまで速いのかよ!回避じゃ攻撃まで繋げられないか・・・
『水の理・雨の型』【五月雨突】」
雨の型。上でも述べたように、水の理は主にカウンターの技が多い。
その中の一つで、相手の攻撃に合わせ攻撃をすることによって、相手の攻撃の勢いがそのまま、相手にもぶつける技である。
勿論、自身にも衝撃が来るのだが、それを上手くいなせる様になることで、初めて雨の型を使えるようになったと言える。
グリヴはその技を現代において完璧以上に身に着けていた。
「くっ!」
しかし、そんなグリヴでも全ての衝撃をいなすことは出来なかった。衝撃を和らげることでダメージは減らせたが、相手にダメージは返っていない。
つまり、白狼にダメージは殆ど返っていない上に、自分に大きなダメージを負わされたという事は、技が完全に失敗したとは言えないまでも、ほぼ失敗であった。
「マジか・・・一発で半分以上削れんのかよ。しかも衝撃逃がしてだぞ・・・」
グリヴは持参した低品質ポーションを開けると、三つほど使いHPをマックスまで回復するのであった。
ここまでお読みいただき有難うございました
お楽しみいただけたでしょうか?
次話の投稿は明日の0時としています
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