幻影白銀ノ狼との戦
昨日も言った通り、連続投稿です
一昨日は急に十三話(現在の十四部)の投稿リンクの変更、誠に申し訳ございませんでした
これからは、話数で報告していきます
では、14話『幻影白銀ノ狼との戦』お楽しみ下さい
グリヴは相手との力の差は理解している。
勝ち目がほぼゼロなのも理解している。それでも、戦わずにはいられないし、ここで逃げる気はなかった。
戦闘狂ではないのだがな・・・
「『火の理・炎の型』【猛焔虎】!」
炎の型は攻撃に極振りしているような技が多く、全体的に攻撃力も高かった。
しかし、白狼に対してはほとんど効果が無い様だ。
何で効いていないのが分かるのか・・・理由は魔獣にはその頭の上にHPバーが見えているからだ。
見えないようにも出来るらしいが、わざわざ見えなくする必要もないだろう。
まあ、HPが無くならずとも殺せる方法があるらしいが、それはHPに載っていなかった。
白狼のHPバーは5本あり、グリヴの攻撃は白狼のHPバーに目に見えるダメージは与えていなかった。
「まあ、こんなんじゃ効かないよな・・・・
『火の理・炎の型』【炎焔廻】!」
回転を加え一撃の攻撃力を上げる。
が、やはり白狼のHPバーに変化はない。
「これでも駄目か?
『風の理・雷の型』【瞬雷歩】」
雷の型は直線の動きの速さに特化している。
移動では短距離(長くても5m程度)を一瞬で移動することも可能だ(連続で使うのは難しいが)。
白狼の背に回り、グリヴはその速度のまま短剣を振るう。
「『風の理・雷の型』【雷閃】」
雷閃の元は(すべての技がそうなのだが)刀を使い、居合を放つ技だ。
しかし、短剣で居合を放とうとすると、長さが足りない。
そこで、グリヴは逆手持ちで雷閃を放った。
練習では刀を使っていたため、まだ慣れておらず、白狼に当たりはしたがせっかくのチャンスをものにすることができなかった。まあ、まともに当たってとしても、ダメージが通るかには疑問だが、それは言ってはいけない。
「・・・・ん~、これでも無理か~。完璧につかえる訳ではないんだけど、仕方ないか・・・
ギアを上げていこう」
集中・・・集中・・・集中・・・
幸いなことに、ここでも白狼が攻撃することは無かった。
ただ、静かにみてくる白狼には、どこか余裕を感じさせた(実際に余裕なのだろうが)。
「ふぅ~・・・
型合『合の理・炎雷の型』【焔雷】」
型合。浅深が自分なりに修正する過程で、複数の型を合わせることで、より強力な技を使えないかと考え作られた技だ。
焔雷。雷の型の速さで相手の背後へと移動。そして、高速で短剣を振るい、その上で炎の型の火力を出す。
型合は完璧に使えないと述べているように、普通の状態では使用できない技だ。
集中を深め、いわゆるゾーンと呼ばれる状態に近いところまで持っていくことで、完璧に使用することが初めてできるようになる。
そして、この上で元から使っていた技を使うと、普通の状態で使うよりも高い水準で使うこと(技のキレが良くなる)が可能になる。
焔雷はこの戦いで初めて、目に見える程度のダメージ(1本1m程度あるHPバーの内1cm程度だが)を与えることができた。
これによって、白狼はここに来て初めて、攻撃の姿勢を見せた。
ここまでお読みいただき有難うございました
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次話の投稿は明日の0時を目標としています
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