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最弱の勇者は、最強の魔女に世界を壊される。  作者: ぺんぎん
現実世界編
30/53

確信

「梓」

「何? 勇人」

「大丈夫か?」

「何が?」


 切り返し方も、笑い方も、いたって普通に見える。

 だけど、どこか辛そうだった。


「体調、まだ治らないのか?」


 梓の様子は変わらない。

 変わらない筈なのに、時々虚ろな目をしていることがある。


 遠くを見ているような、そんな目だった。


「勇人が気にすることじゃないから」


 言いながら、何度か目を擦る。

 眠そうな姿は誰かと重なる気がする。


「なあ、梓」

「何?」

「眠れないのか?」


 梓はきょとんとして、首を振って笑う。


「眠れてるから大丈夫」

「そうか。なら――」


 『俺』は梓に向かってこう言った。


()()()()()()()()()()()()?」

「え? それは――」


 梓はなんてことのないように西暦を口にする。


「――でしょ?」


 梓の様子は変わらない。

 仕草も声も、至って普通に見える。


 だけど、『俺』は反射的に梓の腕を摑んだ。


「勇人?」

「――行くぞ」


 引きずるような形で、梓を連れて行く。


「行くってどこへ――」

「鬼頭先生のところだ」


 困惑する梓に、『俺』は振り返らずに口にする。

 途端、梓が息を呑むのが分かった。

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