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 音が聞こえる。


「うあああああああああ!」

「きゃああああああああ!」


 阿鼻叫喚の地獄絵図。

 『彼』にはそう見えてしまうかもしれない。


 一面、見渡す限り、赤、赤、赤、赤。

 『彼』にはきっとそう映ってしまうだろう。


 だけど、それでいいのだ。

 『彼』がこの景色を見て何を思うか。


 怒りか、苦しみか、悲しみか。

 どんな感情でもいい。


 『彼』からどんな感情を向けられても、≪私≫には関係ない。

 むしろ、好都合だ。


 『彼』が≪私≫を意識すればするほど、≪私≫はもっと強くなれる。

 『彼』にとって不都合な世界に成り果てる。


 『彼』がこの世界を不都合に感じれば、≪私≫は『彼』を連れ出すことができる。

 

 助けることができる。


 だから、≪私≫は――


「おぎゃあ、おぎゃあ」


 足を止めれば、そんな『音』が聞こえた。

 瀕死の重傷を負った相手の中で、ひっきりなしに泣き叫ぶ。


 ≪私≫は、それを何の躊躇もなく、手を伸ばす。


 刹那、『黒』が飛び散った。

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