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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
全国大会・2回戦
40/45

奏、分析する

シード権のある奏でを一回戦から参戦させてしまいました。


訂正して、2回戦の話に変更させて頂きます。


あう…一回戦の話数が少なくなってしまう。

何とも醜い戦い方なのか。


全国大会、シード権を持つ奏は2回戦からの参戦となる。


その対戦相手を攻略のため分析していた奏だったが、いつの間にか北村 音音の試合に見入ってしまった。


見てしまったものは仕方がないと分析する。


これまでに着たフォームは、剣道と水泳…つまりは接近戦には強いということ。


さらに言えば、自軍のベースキャンプを利用した試合はない。


つまりは、いきあたりばったりな戦い方なのか?


正直、こんな幼稚な戦い方しか知らない北村の何処に惹かれるのかわからなかった。


明日の7日目、第2試合が奏が出場する試合だ。


それよりも、自分の対戦相手のチェックをしなければ…。


***** ***** ***** ***** ***** 


奏は対戦相手のフォームを確認すると、ベースキャンプの戻る。


「狭山くん、藤本くん、準備して」


対戦相手は、まさか自分のフォームをチェックされ、しかも対策・対応されたフォームに奏でが着替えているなんて想像もしていないだろう。


ドルルルルンッ!!


太い重低音の排気サウンドと共に、ジュニアクロスに乗り颯爽と走り出す。


砂けむりと共に近づいてくる機械音に耳と目を疑う。


「何よ、あれはっ!! あんなのありなのっ!?」


狭山くんのカスタマイズアイテムは85ccのモトクロスバイクだ。


ボクシングフォームの相手は、それでも一撃に賭け迎え撃つつもりだ。


その姿を見るなり、勝利を確信する。


「馬鹿ね。こんなところで使いたくないけど、あのボクシングフォームは一応、一流なのよね」


相手は呼吸を整えて、タイミングを合わせにきている。


”狭山くん、あとはお願いね”


”うん、任せて”


奏はさらにスピードを上げ、残り50mのところで飛び降りる。


まるでミサイルのように突っ込むモトクロスバイク。


そしてターゲットを失った相手は混乱するも、回避行動に移りモトクロスバイクを躱した。


だが、奏は最初から二人乗りで攻撃を仕掛けていた。


砂けむりのカムフラージュを利用して料理人フォームに着替えた奏は、相手の背後から包丁で心臓を貫く。


圧倒的な戦力を見せつけながら初戦の勝利を飾った。

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