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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
全国大会・1回戦
39/45

女医(43才)、語る

幼少期から人体にとても興味を持っていた。


当たり前だけど普通に生きていると中身を見るなんてできなかった。


真っ白な肌に薄っすらと浮かぶ青い血管は、美しいと思う。


それを見ているだけでも、十分に幸せだった。


でも、音音ちゃんと首都戦育成センターで遊んでいたとき、我慢の限界だった。


人工フォームのドクターを着て、音音ちゃんに全身麻酔をかけた。


正直震えたわ。


憧れの音音ちゃんの体に、なんの遠慮もなく触れられるのだから。


まずは全裸にして、隅々まで観察したわ。


心臓の音を聞きたくて、心臓を取り出そうとした。


「死んじゃうじゃないっ!!」とセルフツッコミをするぐらい興奮していた。


みぞおちあたりから、メスを入れるとお腹を広げる。


どれもこれも綺麗で小さな内蔵を観察する。


腸をどかし、骨盤に守られている子宮を発見すると、思いっきり引っ張り出した。


これ欲しい。繋がっている部分を切断し、両手に乗っける。


「わぁ…素敵」


異変に気が付いた他の職員達に取り押さえられ…。


あれから2年。


また音音ちゃんの体にメスを入れることが出来たのは、遥ちゃんのおかげだった。


あの事件で音音ちゃんのデータが蓄積された私が、音音ちゃんの治療に当たる。


音音ちゃんのスター性を重視し、全国大会でもハンデなく戦える体にすることが目的。


私の提案で、遥の左腕と子宮を移植することとなった。


結果は、なんの拒絶反応、感染症、合併症も無く大成功だった。


目覚めた音音ちゃんは、私の顔を見るなり、悲鳴を上げたわ。


失礼な子ね。


そして今、砕かれた足の骨を、特殊な軍事用の人工骨と入れ替える手術をしているの。


私は、音音ちゃんの専属ではないから、他の首都戦参加者の体も見ている。


けれど、音音ちゃんの体は、最高峰ね。


これを上回るのは、佐藤 遥だけ。


頭部が吹き飛んでいなければ、もっと弄くり回したかったな。


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