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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
全国大会・1回戦
38/45

音音ちゃん、我慢比べ

館内を消灯すると、太陽光が少しだけ入るだけで薄暗くなる。


さらにトラップを用意しようと相談していた。


偶然使ったサーチで、相手が水族館の中に入ったことを知る。


棒を紐で釣り、相手の注意を惹く作戦を思いつく。


”何かで固定できないかしら?”


視界の端に人影がっ!!


”気付かないふりをしよう”


”わかったわ”


相手が通路から消え、2Fまで上がってくるのを待つ。


感じるわ、もう真後ろまで来ているのね。


振り返ると同時にダッシュしてくるっ!!


棒につなげてある糸を捨てて構えると、相手はスライディングしてくる。


避けきれない…。


スライディングは、正確に脛を狙ってきた。


衝突のとき、足の骨から軋む音がする。


音音ちゃんは、かぶさるように相手の上に倒れると、相手を掴んで回転する。


そのままペンギンの水槽の中に落ちた。


今回のフォームは剣道部の浅間くんではない。


水泳部の染谷くんだ。


相手を掴んだ音音ちゃんは、ペンギンの水槽の中を沈んでいく。


レイラは暴れるが、水中では動きが鈍い。


それに下手に動けば酸素が減るのも早い。


3分が経過すると完全にレイラは動きを止めていた。


水中なので放送は聞こえないが、運営側から処理宣言のため、ペンギンの水槽の外から手書きのカンペで教えてもらえた。


スライディングによる足の怪我のため、歩いて帰ることが出来ない。


担架が用意され、緊急治療用の施設へ輸送されることとなる。


「あと4勝すれば…」


運が良いことに2回戦まで四日間の休憩もできる。


今はゆっくりと休もうと思う音音であった。

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