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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
全国大会・1回戦
37/45

レイラ、見つける

興奮する。血戦の時はもうすぐだ。


”最後のサーチ使っちゃう?”


”良いだろう、どうせベースキャンプには帰らないし、誰も俺から逃げられない”


館内のしおりと反応地点を見比べると、そこはペンギンゾーン…。


”気をつけろよ。立体的に見るんだ、俺達と同じ階にいるとは限らない”


”わかったわ”


壁伝いにゆっくりと歩く。


十字路の様な通路だけではない。


鑑賞を楽しめるように作られた広い空間が、今は邪魔だ。


”清水、ストップだ。呼吸が荒れている”


すぐそこはペンギンゾーンなのだが、不意に棒のようなものが動いた。


”いたっ! 音音ちゃんだ”


”気付かれたか?”


”わからないわ。どうする?”


”慎重に行こう、相手が出てきたら、棒に意識を集中しろ”


”うん”


”棒のようなものが見えるな、足音を出すなよ”


一歩進むだけで、これ程までに緊張するなんて。


”待てっ!”


”どうしたのよ?”


”上を見ながら、ゆっくりとしゃがんでくれ”


そこにはペンギンの水槽の上から、棒を糸で釣らしていた音音ちゃんの姿があった。


”2Fに行くぞ。恐らく仕掛けを作っているんだろう、終わる前にたどり着こう”


音音ちゃんの背後から狙える階段を使い2Fに着く。


”北村の左右はペンギンの水槽になっている落ちるなよ”


”うん”


”ダッシュして、1Fに北村を落とそう”


私達は気付かれるまで、ゆっくりと歩きながら距離を詰める。


”この距離なら、俺のスパイクで足を攻撃しろっ!!”


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