表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
全国大会・休養および準備期間
30/45

レイラ、驚く

誰にも負けたくない。ただそれだけ。


自分の事は自分が一番わかってる。


勉強でも、こんな田舎の学校で、1,2,3番の争いをして。


空手もそこそこ、英会話もそこそこ、ダンスも、バスケも、何もかもそこそこ。


何も誇れるものなどないけど、常に自分を守るため、誰に対しても上から目線。


周りからも嫌われていることは、わかっている。


でも、嫌いなんて言わせない。


他人なんて興味がない。なかった、あの佐藤 遥と北村 音音の戦いを観るまでは。


TV放送での佐藤は、常に北村へ負けることを意識していた。


自分にはわかる。


そして迫る死をわかっていながらも、なぜあれほどまでに輝けたのだろうか?


「音音ちゃん、勝負よっ!!」と北村へ向かっていった最後の瞬間に見せた笑顔。


あの笑顔が頭から離れない。


あのTV放送で、首都戦で死ぬことがあると認知されてからというもの。


嫌われ者の私に対する陰口は、”首都戦で死ね”ただそれだけになった。


言われなくてもわかってる。


死ぬことぐらい。


だけど、戦いたい。


北村 音音と。


佐藤のように美しく散らして欲しい。


”おい、清水、ふざけんなよ? お前が死んだら、俺まで死ぬんだ”


”もう、勝手に覗かないでよ”


”あのな、練習を真剣にやれよっ!”


”お前だって、そこそこ強いんだ”


そこそこ、また、そこそこ…。


”あっ、悪い…お前の嫌いな言葉だったな。でも、俺は北村にさえ勝てると思ってるぞ”


”えっ!?”


”何を驚く? お前の実力でもやばいのは、2,3人しかいないぞ? 富山代表をなめんなよ”


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ