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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
28/45

遥&音音ちゃん、青春を賭ける

”アラートだ、佐藤さん、一旦戻ってっ!!”


”駄目よ、音音ちゃん達に気が付かれてしまうわ”


”もう、いつ、どこから、どんな攻撃が来るか、わからないんだっ!!”


”この作戦は失敗だ、無理するよりも、今は…”


森田くんが叫ぶ中、私は、より範囲外へ、奥へ、進む。


恐らく、5秒? というタイミングで振り返ると、もう既に音音ちゃんは、そこにいた。


”佐藤さん、ジャンプしてっ!!!”


森田くんの指示通り、音音ちゃんの頭上を超える勢いで、ジャンプする。


「音音ちゃん、勝負よっ!!」


***** ***** ***** ***** *****


「音音ちゃん、勝負よっ!!」


突然、遥ちゃんが方向転換して、私に向かってジャンプしてきた。


”北村さん、このまま攻撃を受けてから…”


左腕が熱く痛む…。


そして、まるでスローモーションの様に事態を確認した。


見れば、掌ぐらいから、肘ぐらいまでが、穴だらけになり、最後はボロっと落ちる…。


何かの攻撃? まさか、範囲外へ出てしまったのかっ!?


死ぬの?


死が頭を支配する中、顔に何かが落ちてくる。


これもスローモーションの中の出来事、はっきりと見えた。


最初に見えたのは、目玉、次に、脳?であり、次々と肉片、血液が、ドバドバと、私に注がれた。


そのまま遥ちゃんの体が、勢いを失くして、私に向かって落下する。


天使が舞い降りるが如く、その光景を恍惚と眺めた。


ドンっという音と共に、遥ちゃんの体が、”抱きしめて”というように私の胸に飛び込んできた。


両手で抱きしめるが、左腕がなかった。


遥ちゃんは首から上が失われていた。


「遥ちゃん…」


そこで私は、記憶を失う。



次に病院で目が覚めたとき、右腕より少し長い左腕が付いてた。


”群馬県・決勝”はここで終わります。


次回からは、全国大会編となります。

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