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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
27/45

視聴者、感極まる

AM 7:00が過ぎると決勝戦の開始が解説者から告げられる。


それから30分程度、何も動かない二人を見ているだけでも、視聴者は満足していた。


視聴者が飽き始めた頃、タイミング良く二人のプロフィールが流れた。


1時間を越えても動き出さないため、今度は<ナノサイズの監視用チップであるIoT ver.78>の視聴履歴を放送し始める。


内容は、北村 音音が、佐藤 遥の家を訪問するところから、食事、風呂、就寝にいたるまでをダイジェスト版でだ。


放送のイメージは、佐藤と北村の肉眼からみた映像と会話になる。


衝撃の映像である。


ここまで監視・管理されているのかという恐怖と、恥じらいもない初々しい少女たちの甘い一夜の出来事を覗き見る喜び。


それ以外でも、お互いが相手の話をチームメイトと会話した記録も流された。


そして、北村が動き始め、佐藤が迎え撃つまでの20分間は、二人の会話記録、プロフィール、一夜を覗き見た視聴者には、もはや他人事ではなかった。


愛し合う二人の悲劇のバトルから目が離せなくなる。


佐藤が北村へ飛び降り蹴りを入れ、とどめとばかりに再度ジャンプすると、それを避けて北村が佐藤の右腕をへし折った。


その後、逃げる佐藤に、背後から一撃を入れた北村。


ここで終わりかと誰もが思った。


最後の力を振り絞り逃げ出した佐藤、それを追う北村。


その合間に流れる二人の会話、その内容の生々しさと、言葉に含まれる深い愛情…。


命を削り合う少年・少女たちの戦いを、誰もが固唾を呑んで見守った。


それは赤城山にいる、両チームの監督、控えのフォームである少年たち、会場を運営する人々にとっては、より感慨深く、なによりもリアルであった。


あれ以来、仲良しになった鈴木くんと風花ちゃん(平良)。


風花ちゃんの家に呼ばれて、家族とその壮絶な戦いを観ていた。


風花ちゃんには刺激が強すぎるのだ。


両手で顔を抑え泣き続けている。


しかし森田って奴は、そんなに目立つ奴じゃなかったよな。


周りからの評価は、馬鹿。


佐藤さんが凄いのか、森田がすごいのか、わからないが、どうか勝ってくれ…。


勝てないだろうと思いながらも、応援するしか出来ない自分が腹立たしい。


そんな思いで、集中して観ていなかったそのとき、審判そして解説者から勝者アナウンスが聞こえた。

この小説を読んで頂きありがとうございます。


次回で、群馬県・決勝の勝者が決まります。


どちらが勝つのでしょうか? 


適当に書いているので、気分次第で勝者が決まります。


実は書いていて、自己満足が高かったりします。


自分も読者の一人としてですが。

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