表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
19/45

森田くん、今を語る

「佐藤さん。俺の馬鹿だと思ってるでしょ?」


「思ってないわよ」


「うーん、馬鹿だから説明難しいな。えっと馬鹿だと思われても気にしてないと言うか、ほんと、なんにも感じないんだ」


「ちょっと意味がわからないわ」


「馬鹿が普通だってこと…かな」


「うん。わかったわ」


「久保島くんみたいに、国のこと将来のことを気にしてないし、怒っても仕方ないからさ。つまりだよ? 俺こと森田は、戦勝国の求める人材なんだよ。ただ生きているだけで良いと思ってる国民」


「いきなり、深いテーマね…」


「そして、付け加えるなら、山本くんのように目標を持たない。ね? ただの馬鹿でしょ。でも気楽に生きてられると思うだけどな」


「うーん、そうかも、悩まなくていいし」


「で、僕が何も聞かずに、参戦をOKした理由聞きたい?」


「そうね、森田くんとのリンク率低いから、お互い何もわかってないもんね」


「にひひ。そうだね。えっと理由は、僕と佐藤さんが似たもの同士だからです」


「えっ? 私も馬鹿だと?」


「うん、でも、山本くんや久保島くんとリンクしているうちに、何か普通になってきちゃったけどね。ちょっと残念なんだ」


「森田くんって…リンクなしでも、そういうのわかるの?」


「何となくね、人間観察好きだし」


「ちょっと意外だわ、他人が抱え込んでいる悩みが理解できる情報を持ってて、自分は何も悩まないの?」


「うん、馬鹿だからね。ねね? 佐藤さん、佐藤さんの性器、触っていい?」


「な、何言ってるのよ、駄目よ、絶対ダメ、本当に馬鹿なの?」


「そうか…」


「そんなに悲しそうな顔しないでよ…感情が100%表情とリンクしすぎよ。そんなの子供じゃない」


「だって、子供でしょ? それに次の対戦相手知ってる? 滅茶苦茶強いんだよ? 多分、勝てないいと思う。死ぬ前にさ、一番可愛いと思った同級生の触りたいって思うの変かな?」


「絶対に勝ちます。音音ちゃんには負けないと誓ったから」


「えっ!? 知り合いなの?」


「うん、もうなんか、森田くんと話すと調子狂うわ。触っていいよ、勃起は駄目だから…ちょっとだけだからね」


まじ? 言ってみるもんだな。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ