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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
18/45

森田くん、今を生きる

佐藤さん、可愛いな…。


ベッド脇の椅子に腰を掛けて眺めていると思わず呟いてしまった。


久保島くんとのリンク率上昇訓練中に事故を起こしてしまった佐藤さんを看病中だ。


暑いのか、うっすら額に汗が浮かぶ。


「何か、タオルとかで冷やすか」


何で俺が佐藤さんの面倒を見ているかと言うと、久保島くんは緊急搬送が必要との判断で、大山監督と山本君が付きそうで病院へ行っているのだ。


なぜ佐藤さんが搬送されなくても問題ないかなんて知らないし、どうでも良い。


問題は、ベッドに寝ている佐藤さんは、全裸だということだ。


待てよ? 冷たいタオルで刺激をしたら、佐藤さん起きてしまうかもしれないじゃないか。


危ない、危ない、余計なことをするな俺。


額を流れ落ちる汗を指ですくってみる。


うおっ。これ、佐藤さんが作った、美味しい水じゃね?


ぺろりと舐めてみる。


うん、汗だ。


暑くても起きてしまう可能性がある…。


そうだ暑いんだもん、布団ちょっとずらさないと、いいえ、決して、やましい気持ちはありませんよ。


全部、佐藤さんのためです。


佐藤さんの胸が見えた。


うんうん、普通普通、だって練習のとき見ても良いよって、佐藤さん言ってくれるし。


そっと胸に手を乗せて、力を加えてみる。


やわらけぇー。


そのとき、佐藤さんに腕を掴まれてしまった。


ずっと起きていたのかもしれない。


「ご、ごめん、ごめんなさい…」


佐藤さんは笑顔で言った。


「良いのよ。触って、でも勃起は駄目。バレちゃうから、我慢できる?」


「うん、でも、勃起しやすいって申請出してあるから、多少は大丈夫かも」


「そんな申請あるの? なら触ったままで、少し話さない? 森田くんのこともっと知りたいの」


「佐藤さん、怒ってないの?」


「本当は今すぐ森田くんを着て、記憶をリンクして証明してあげたいけど、久保島くんとのことがあって、危ないからやめとくわ。だから言葉だで信じて、怒ってないわよ」


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