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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
17/45

久保島くん、劣等感を跳ね返す

小学校から始めた野球、一応投手の座をゲットしたものの、成績もパッとしない。


何もかも平均的だ。


大人なる過程でも、高校も、大学も、就職先も戦勝国が決めてしまうのだ。


こんなつまらない人生などないだろう。


戦勝国の戦闘は、ゆっくりと確実に浸透している。


佐藤 遥なんて、良い例だろう。


何の疑いもなく首都戦への参戦したのだ。


狂っているとしか言いようがない。


兎に角、自由という言葉を戦勝国は消し去ろうとしているのは確かだろう。


昔は簡単にいろんな情報が手に入る機械、先生たちがもっているタブレットがそれらいいが。


そんなものも持たせてもらえない。


近代的なモノから奪われたり消されたりするのだ。


タブレットが消え、TVは洗脳っぽい番組ばかり、ラジオも同じ、図書館などの本も徐々に置き換えられ、家にある戦前の書物を読めば、<ナノサイズの監視用チップであるIoT ver.78>により、視聴履歴から検知され、戦勝国直轄の公安に書物は処分後、本人は尋問や拷問を受け、あるいは洗脳されるのだ。


クソみたいな国だよな…。


だが、上級国民になれれば…。


俺の目標は、監視される側から監視する側に行くことだけだ。


”遥、リンク率あげるぞ”


”うん、5%ずつ上げて行こうね”


45%、50%、55%、60% …… これが今までの限界だが…。


65% 


”遥? 大丈夫か?”


”うん、大丈夫”


70%


”やったぞ、山本越えた!! あ、頭が…割れる…っ”


”ん…んん…”


75%


”…”


”………久保島くん………”

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