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首都戦記、小6女子の夏の陣  作者: きっと小春
群馬県・決勝
13/45

大山監督、勘ぐる

前橋代表の女の子が亡くなったという情報がリークされた。


偶然にもその情報をキャッチしてしまう。


いろいろな意味で不味い、戦勝国直轄の公安に尋問いや拷問を受ける可能性がある。


また対戦してきた相手を殺してしまったのは今回が初だ。


遥が知ってしまったら…。


人一人を殺したことを乗り越えられないだろう。


だが、そんな事より、何がなんでも勝たなければならない。


リークされた情報の中には、負けたチームに関する情報もあった。


亡くなった女の子の家族や監督、そのフォームとして参戦していた男の子たちの家族まで、一切連絡が取れない状態だという。


保護という立場で物を言ってくる国だが、本当のところはどうなっているのか。


恐らく、全員処分されているんだろう。


負けイコール処刑なんて聞いてないわ。


私は気持ちを切り替え、次の対戦相手の資料を読む。


対戦相手は高崎市代表。毎回、地区大会で優勝している市である。


登録されているフォームは、水泳、サッカー、剣道、科学部だ。


監督の経験が浅い私には、この組み合わせが、いかなるパフォーマンスを出すのかはわからない。


対するこちらは、柔道、野球、陸上の3つで、最後の1つも決まっていない状況だ。


柔道の山本くんは鉄板として、野球の久保島とは経験もリンク率も低い。


さらに陸上部・走り高跳び選手の森田くんは初心者と変わらないレベルである。


この二人のリンク率の上昇が勝利への鍵になると考える。


課題が山積みだ。


首都戦・戦略ルールに入室すると、陸上部・走り高跳び選手の森田くんだけしかいない。


「他の3名はどうしたのかしら?」


「久保島は通院予定なので帰りました」


「山本くんと佐藤さんは、まだ来ていません」


次の決勝まで、6日もないのにと、苛立つ。


時間を無駄にしても仕方がない。


「森田くん、戦う場合にどんなことができるか、一緒に考えてみましょう」


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