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愛と罰  作者: 新岡唯
18/21

決心2

昼下がりの公園で私は彼を待っている。

この間、ここで確かに愛が育んでいっている気がしていたが、私にはもう時間は残されていない。

とりあえず気持ちを伝えて、全てを正直に話してみよう。ただの人間に私の真実を話した事はない。どんな反応をするか分からないのに、何故か彼は素直に受け止めてくれる気がした。


「すみません。お待たせしました。」


そう言いながら、彼がやってきた。


「さっき来たとこですので、大丈夫ですよ。私の方こそ、今日は時間を空けてもらってすみません。」


「そんなそんな。僕はただのフリーターなんでいつでも空けられますよ。それより、今日はどうされました?」



「あの絵がまた見たくて、家まで見に行ってもいいですか?」


彼は少し驚いていたが、了承してくれた。


何の変哲もないアパート。

ここで私は彼に恋心を抱いた。今日はそれを伝える日。真実を伝える日だ。


「どうぞ。」


お茶を出され、私はありがとうと言い、それをゆっくりと飲む。


「お邪魔して、すみません。少し話したい事があるんです。」


「何ですか?」


「私は響也さんの事が好きです。」


彼の顔色は変わらなかった。全てを何となく悟っていたようだった。


「はい。お付き合いという事ですか?」


「いいえ。お付き合いする事は出来ません。」


「え、え? それはどういう事ですか?」


500年間、この事は誰にも言ってこなかった。そのせいか素直に口が開いてくれない。私がモゴモゴとしていると、彼は私の手を握り、頷いた。

そして意を決して、私の秘密を話し始める。

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