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ソラノカイナ  作者: 夢月
第1章 異世界(?)へと
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第4話「松から派生した言語/警察官が止めなかった理由」

 4話です(*`・ω・)ゞ

『で…必殺技の話だが…』


「まあ声に出す必要はありませんよね。」


 っとに…早く着かないかな?

 この世界乗り物とかないのかな…うーん…地球?っぽいしなー…自転車やらバイクやら車やらありそうなものだけど。


『その通りなのだ。別に声にだす必要はない!

じゃあなぜ声にだすのか?』


「知るかよ、んなもん。」


『雰囲気、そして発声することによって気持ち的に決めるためだ!!』


 何故か胸を張って威張るテール。

 気持ち的にってなんだよ!?

 アバウト過ぎるだろ…


「そうなんですか…」


「いや絶対わかってないだろ。

何言ってんだこいつって思ってるだろ。」


「え?そんなこと思ってないですよ。

やめてくださいよ。木ハムさん。」


 もくはむ?

 何それ?新しい単語を開発するなよ!


「絶対思ってるね。」


 あえてもくはむには触れなかった。


「やだなー木ハムさん…」


「それ言うの1回でいいだろうしそのあだ名絶対定着しないからな!」


 しつけーよ。

 大体木ハムって何?どこの工場?株式会社ですか?有限会社ですか?それとも何かを略してんの?


『おい!木ハム!街が見えてきたぞ!』


 おいなんで定着してんだよ。

 木ハム…

 木ハム?何なんだ?本当に。


「本当ですね!まだ説明の最中なのに!」


 ほんと。漫画とかスマホとか言うからこんなことになるんだよ。

 て言うか暑くない?疲れたんだけど。


『だが見えただけでまだ着くわけじゃない。説明は続けよう。』


「で、必殺技の話ですが…」


「何か方向性が見えないよな。

必殺技の話じゃなくて言霊の話してたんだよな?」


 ちょっとずつちょっとずつずれてきてるから。


『あれ?そうだったか?…あぁ!そうか。

もっと分かりやすいのがあった。』


 分かりやすいもの?


「あぁ!カイナの技ね!」


 ちゃっかり呼び捨てにしてるし。

 怖いわ…女子って。


『そう!その通りだ!!』


 と、何故か抱きつきにいった。

 女子って本当に分からない。


「うわぅ!!どうしたの?」


『いや、私の国では正解者に抱きつくという風習があるのだ。』


 どんな風習だよ。

 正解者に抱きつくって。どこから来たんだよその風習。どこ産か分からん言動が闊歩してる!!


「変わった風習だな。」


「確かにね…?」


 あ…志甫やっぱり思ってたんだ。

 抱きつかれたときちょっと複雑な表情してたもんな。


『え?お前らの星ではないのか?

そうか…あぁ、そうだな。まあいいか。』


 自分の記憶をたどるようにして、なにかを納得したかと思うとまあいいかと言った。まあいいんだったら言うなよ。って思ったけどまだ続くみたいだ。


『結婚式をするときには必ずクイズを出す風習なのだ。嫁から夫へとな。』


「そんな風習ねーだろ!?

あったとしても1部の家庭だろ!?」


『そしてこの星では夫が正解したら嫁が夫に抱く着くという風習があり、それが他の場にも広がりこうなったのだ。』


「無駄な話だと思ってたらちゃんと説明してたのか…」


 テールの国の話をしてたのか。

 早とちりすぎた。こういうの恥ずかしい。

 ていうかもしその風習が地球でも適用されてたらクイズ番組がえげつないことになるなー…

 ん?結婚とかあるのか?この星にも。やっぱ地球…だろ?ここ。


「人の話は最後まで聞こうね木ハム君。」


「ねぇ木ハム言うの止めてくれない?」


 分かってるし。深く反省してるし。


『これで分かったか木ハム。』


「しつこいわ!」


 ねぇ本当。木ハムって何なの!?どこから来たの?木ハムはどこ生まれ?


「でもさ、一つだけ聞いていいか?」


 木ハムとかいう意味わからん単語よりずっと大事なこと。


『何だ?』


 いまだにこちらを向かないテール。腕を頭の後ろで組み、てこてこ歩いている。


「テールの国で結婚って何だ?」


 意味を訊ねる。地球の結婚と同じ意味なのか、を。


『結婚はこの国では男女が結ばれることだ。』


「へぇー」


 やっぱり意味は同じか。すると、どうなる?


「て言うかやっぱり話がずれてますよね。木ハムがうるさいから。」


 もうやだ…木ハムってなんなの?


『そうだ、うるさいんだよ。ちょっと静かにしてろ。説明が出来ないじゃないか。』


 周りの人怖い…。人間不信になりそうだ。あれ?不信じゃなくて恐怖か。対面恐怖症だったっけ?

 いや、人面恐怖症か。あ、対面恐怖症であってるか。人面恐怖症って何だか響きがヤバそうだ。危ない感じの言葉な気がする。…人間不信でも別に意味合い的には同じか。


「静かにしてますよー」


 ちょっと意地を張って言い返す。最後にボソッと「質問しただけじゃないか…」とぼやくも誰にも聞こえなかったみたいだ。


『おう、黙っとけ。』


 (T▽T;)あぁ…ひど…。もうちょっと何かないの?冷たくない?

 助けてとか言ってたよね?ぐれるよ?宇宙君手伝わないよ?て言うか手伝うなんて一言も…


「じゃ、話を続けよ!」


『えーそれでは話を続ける。』

………

 別に話を聞きたくないからって言うか黙れって言われてるし話せないんだったら聞かなくていいやってことで僕はしょうもない考えを巡らせる。


 女子って敵にすると怖いよね!(このくだり別に読まなくてよし)

 武力じゃなくて口で潰しに来るから。

 女子がおしゃべりとか言われるのはいざとなったら言葉で相手を潰すためなんだ…

 しかも女子って男子以上に群れるじゃん。男子の方が数で負けるってことはよくあること。男子ってバカとかアホとかしか言わない、と言うかそれくらいしか相手を罵倒する言葉を知らないから女子に負けるんだ。

 あ、これは小学校の話をしているよ。


 そして、女子はおしゃべりで培ってきた話術で正論を叩きつけてくるし正論じゃなくても正論にしちゃうから。数で。


 じゃあ○○が悪いと思う人手挙げてー


 女子はほとんど手をあげる。男子は数で負けるんだよ。昔から男子は一匹狼スタイルだから(考え方古いわ)もっと群れなきゃ群れを作っている牛にすら返り討ちにされるんだ。


 話が変わるけど男子が男子をおちょくるのだって女子見たいなやり方じゃん。あ、これは中学校での話をしているよ!

 結局は数で圧倒するんだよ。多ければ強い見たいな幼稚な考え方でいじめてくる。多数決で決めたらそれが正しい答えみたいな。

 しかもいじめられる子は大体守ってくれる子がいない。守ってくれたってその守ってくれた子もいじめられて終わり。守ってくれた子も嫌になって離れていく。

 結局人は自分のことが大事なんだ。

 学校での自分の地位とか、イメージとか。そんなものを気にして生きていかなきゃならないんだ。誰か他人を守るために自分の地位を落としてまで守ろうとするやつはいない。

 でもその行為はおそらく周りの人間によるだろう。

 周りの人間がいじめだめっていうような奴等ばっかりならきっとそれは、その行動はプラスに見えるだろう。

 だが、周りの人間がそんなものどうでもいい。もしくはいじめてるような奴等ならきっとその行動はマイナスにうつるだろう。

 そんな世の中。守るなら最後まで守れよ。

 離れていくのなら最初から守るなよって話だ。ただの偽善者だろう?

 弱いものを守っている自分に酔っているだけ。

 本当にその子を救いたいなら離れずに手を差し伸べ続けるべきだ。

 そんな、覚悟もなく、嫌になったら離れていく。そんな浅はかな覚悟で人を守ろうとするのは少し違うと思う。

 一度希望を与えてそしてまた絶望に落とすのはその子の人に対するイメージを完全に壊す行為だと思う。

 何が言いたいかと言うと、いじめられてる子に手を差し伸べたならその後も手を差し伸べ続けろってことだ。

 まあ心の中の話だ。

 うん。まあ誰かにみられる訳でもないから何言っても誰かに伝わるわけじゃないんだけど。

 まあここまでに…


 とか考えてたら話が終わりかけのようだ。

(飛ばした人読むんだったらここからね!!)


「そうなんですか~

言霊…まあ言葉を発することによるエネルギーを変換することがカイナはできるんだね。変わった能力ですね…

それも腕の力?」


 はい!端的な説明ありがとう。でも、まとめすぎじゃない?

 さっきまでの下りは本当に無駄でしかなかったよな。必殺技とか関係ないじゃないか。ややこしくしただけじゃん。

 元はと言えばテールが地球に行くエネルギーが45で地球からこの星に来るエネルギーが50とかいう話をするからこうなったんだよ。

 言う必要あったか?まあ掘り下げた側にも責任はあるが。


『うん、そうだ!理解が早いな!

あ、木ハム!喋っていいぞ。』


 嬉々として木ハムとか言うテール。何かイラっとした。


「はぁ…木ハム言うの止めてくれない?」


 だが!僕は大人だあ!(子供だ)簡単には!!…怒らないのさ…っ!


『うん、わかった、やめる。』


「え?」


 何で。少しばかり悲しいのだが。そういうノリじゃなかったの?

 さっきまでかまってもらってて、いきなり放置されると焦れったくて仕方がない。


『さあ!あと少しだ!!行くぞ!木ハム!』


「言うのかよ!!」


「そのことはかなりどうでもいいのですけど…」


 木ハムを作った張本人が何言ってんだよ。


「暑すぎません?暑いっていうか熱いですよね」


 と、志甫がいう。

 つまらないあだ名を作っといて、それをどうでもいいと言う癖に自分の意見は曲げずに言う。曲者だ。全く。

 でも、確かに熱い。暑いじゃない。熱い、だ。

 顔の傷が押さえてる手の汗でヒリヒリする。えっと、めっちゃ痛い。


『あぁここらはちょっと気候が可笑しくてな。あはははは!』


 呑気に笑うテール。

 国を救ってとか言ってなかったっけ?陽気すぎやしないか?


『もう少しで寒くなるぞ~』


 そうテールが言った瞬間。

 一面が雪景色に変わった。吹雪始めた。

 さっきまでは普通の郊外――田舎みたいな感じだったはずだ。若干コンクリートが砂漠化し始めてたけど。…この星にもコンクリートがあるんだな。


『ここらの気候は可笑しくてな!』


 それさっき聞いた。10秒位前。


「寒すぎませんか…?」


 凍えながら小声で志甫がいう。って髪の毛凍ってる!?


『そりゃあな…吹雪いてるからな。』


 当たり前の事を言った。

 対策とか聞くために志甫は聞いたんだと思うんだけど。――寒すぎませんか…?って。


「この寒さはいつ終わりる?」


 噛んじゃった。

 手と顔の僅かな隙間を通る冷たい風が傷に染みて痛い。


『しばらく終わらんだろうな~』


 あぁ…スルー何だ。僕的には嬉しいけど。

 何か関心を示されていないみたいで本当に帰りたくなる。どうしろって話だが。


『あれ?宇宙、何で顔押さえてるんだ?』


「今!?!?」


 僕の顔に何が起きたか話した。

 そりゃ僕は二人の後ろを歩いていたから気付きにくかったってのもあるかもしれないけど。

 何回か振り返ってたから気付いていて無視してるんだと思ってたんだけど。


『はー早く言えよな。』


 テールは手を前に突きだした。テールの腕に雪が積もる。テールが何かを呟くと腕は消えた。しかし腕が消えたにも関わらず雪はその場に残ったまんまだった。宙に浮かぶ雪。何で?


『不知火!』


テールの腕があった所から火が飛び出し、僕の顔面を直撃する。


「───────ッ!!」


顔から痛みがひいていく??


『これが私の力の中の一つ。不知火、傷を癒す力があるのだ。』


 はぁーそりゃ便利だなー。もっと、早く教えてほしかった。あ、肩を治してくれたのもこれか。

 あんれ。歯がある。再生能力半端ないな。


「あ、ありがとう。」


 僕はテールに感謝を伝える。


『あぁ、大したことじゃない。』


 しかしテールは案外素っ気なく返してきた。何だろう。男らしく感じた。ふと見るとテールの腕は元に戻っていた。


 しかし、こんなことをされると分からなくなる。傷を治す力がある。それは分かった。でもこの世界のことは?地球じゃないとは言いきれない。でもこの気候はおかしいし…うーん…


「あぁ…吹雪で街が見えなくなったじゃないですか…」


 志甫が何故か敬語でそう呟いた。

 あぁ…本当だ。特に意識はしてなかったから分からなかった。

 ──ホワイトアウト。

 積雪が激しい風に巻き上げられることで、一帯が真っ白く覆われる現象。視界ゼロ。方向感覚は奪われ、人によってはパニックに陥る。

 吹雪くわ巻き上げられるわ上から下から雪のオンパレードですね。


 て言うかそんなの差し引いて寒い。街が見えないとかどうでもいい。だって…夏服だもん!

 でも顔の傷が治って、ヒリヒリしなくなっただけでもありがたいけど….


『まあ見えなくても構わない。

1つ、言っておくなら…見えてる場所に全てがあると思うなよ?』


────────────

To be continue.


To be continueだがしかし!

 やっほー私だよ。色々な説明していくよ。

?、私のこと覚えているかな??私だよ。わ・た・し!いや、わたしわたし詐欺じゃない。え?そんなこと微塵も考えつかなかった?…まあまあ、それは置いておいて。プロローグで出てきた私だよ。

 ……まあいいや。色々な説明していくよ。

 まずひとつ。駅で宇宙が覆面パトカーに乗っていた警察官にきちんと止められなかった理由。

 小さな物語だが。

 では早速、語ろうか。


─────

 俺は警察官。市民の安全を守るため日々奮起している。

 今日はものすごくでかい案件だ。何と電車がハイジャックされたのだ。俺は警察官として市民の安全を守るべく、駅の出口付近に車をつけている。

 俺が何をしているのか。それは犯人グループから解放された人々の安全の確保、並びに事情聴取。犯人は何人だったか。何か武装はしていたか?など。

 なぜ駅に入らないか。それは犯人グループに気付かれると人質に何をされるか分からないから、との上の判断。

 おや?少年が駅に入っていく。


「ちょっと君!!」


 俺は少年を追いかけようと車を降りようとした。

 しかしサッ、と先輩が僕の顔の前にに手をだし牽制する。


「なんですか先輩。」


「まあ…待て後輩…っはぁー…お前は…家族の感動の再開を…」


 少し溜め、


「邪魔するつもりか?」


 こう言った。


 全身に電気が走ったような感覚に襲われた。

 そうか、先輩はそんな先のことまで考えて!あの少年は家族と会うために!

 俺はそう思い、少年を追うのを躊躇した。躊躇った。

 この行動が後に俺を破滅の道へ誘うものだとは、このとき考えもつかなかった。


「そうですね、邪魔するのはよくないです。しかしもしあれが遅刻間際のただの学生だとしたら。先輩、どうします?」


 まあそんなこと有り得ないだろう。先輩が言う事なんだし。と思っていたが聞かずには居られなかった。

 先輩は髪をかきあげ、


「馬鹿か?そそそそそんなことあるわけにゃいだろう?」


 こう言った。

 どうしてこんなに噛みまくったのかは分からないが先輩の事だ。きっと犯人グループを捕まえるときのことを今から想定して武者震いして噛んでしまったのだろう。


「ですよね。」


 あ、乗客が駅から出てきた。電車はさっきすでに着いていたのにどうして出てくるのが遅かったのだろう。

 俺は駅を見る。普通だった。あー、まあ駅だな。そう思った。バカでかいとかそんなことはなく普通の駅舎だった。

 駅から出てきた人たちにそのことについて話を聞くと、会社に連絡していた。とか、親に安否を伝えていた。とか、別の電車が来るのを待っていた。どこに行けばいいかわからなかった。などなど。


「あれ?あの少年居ませんね?」


 先輩の方をちらりと見ると足がガクガク震えていた。

 あぁ、こんなときでも武者震いしているのか。さすがは先輩。


「後輩、そんな少年居なかった。あぁ、そうさ。居なかった。」


 このとき、先輩は警察官であるにも関わらず後輩に堂々と隠匿行為を押し付けた。


「え?居たでしょう?童顔の、まあ背が低めの、中学生?いや、制服を見るに高校生か。が、居たでしょう?」


 俺は警察官だ。高校生は居た。先輩はそれを見過ごした。いや、俺も先輩に乗せられたわけだから同罪か。

 そしてその高校生が行方を眩ませている。誤って電車に乗ってしまったか?だがあれだけ堂々と、大っぴらげに、公に、マスメディアが報じていたんだ。知っていない訳がない。と言うことは物見遊山か?


「後輩よ…高校生など居ない。中学生も見ていない。誰も駅には入っていかなかったんだ…っふぅー…」


 と、先輩は髪を掻き上げ、少し溜め、


「この意味…分かるな?」


「でもあそこの防犯カメラを調べられればばれますからね先輩。」


 以前から話が進んでいた犯罪被害者に対する心理的なフォロー役として、心理学者の言忍(したため) 子午(しご)に犯罪被害直後の人の表情が映った映像を個人のプライバシーを侵害しない程度に加工してから試験的に貸し出されるという話だ。まあ、試験的に、だし、確定ではないのだが。

 その時の過程で目に触れない訳がないのだ。と言うことは確定された未来にはばれるのだ。それに、駅の中にも防犯カメラはあるのだ。少年が何かに巻き込まれる瞬間でも映っていたらどうする。警察官としてあるまじき失態だそれは。


「隠さず報告した方がいいかと。」


「だ、大丈夫だ。お前が最初の一人が出てきた時間をきちんと報告すればそこから貸し出す映像の編集を始めるはずだ。」


 この人はこんなに言ってもまだ、隠滅を企むのか。呆れた。


「俺はそんなことしたくありません。先輩が一人でどうぞ。俺はきちんと上に報告しますから。」


「な…じ、じゃあお前のことだけ報告しろ!」


 こいつ、少年が行方不明なんだぞ?自分の保身ばっかりで、居なくなった少年のことを考えているのか!?


「ふざけるなっ!!人が一人居なくなっているんだぞ!それなのに…お」


 激昂した。怒号を飛ばした。だが、こいつは。先輩ともう呼ぶべきなのか分からないこいつは。俺の言葉を遮ってこう言った。


「まぁー!待て待て待て!まだ少年が居なくなったとは限らないだろう?もしかしたらトイレに行っていて、もしかしたら電車が来るとか思って、さっきのOLみたいに待っているのかもしれない!

まだ駅の中かもしれないだろう!

後輩…お前は早とちりするところが唯一、悪いところだ。

すまない、私も向きになって思いもしないことを言い返してしまった。」


 なるほど。確かに駅の中は調べていなかった。それに早とちりすることは確かによくある。思いもしないこと…か。

 先輩は続ける。


「それに関しては俺にも非があった。だから謝った。

あぁあぁ、分かる。何故最初に報告しないように言ったのか。だろ?

それはさっきも言った通りだ。少年が居なくなったと、現時点で駅の中に居ないと、断言できないからだ。もし報告してすぐに見つかれば、どうしてきちんと調べなかったんだと、部下のお前にまでもしかしたら被害が及ぶかもしれない。だから報告するのをとりあえず止めるよう言ったんだ。

居なくなったのはもしかしたらお前を止めた俺が原因かもしれないからな。俺一人で調べにいこうと思っていたんだ。

お前に………被害が及ばないように……」


 せ、先輩!!俺は衝撃を受けた。この人は俺のためを思って!心の中でこいつ呼ばわりしたことを謝りたいっ!


先輩(ぜんばい)…!!!ずびばぜぅっぐん!俺は…俺は!!」


「おうおう、分かった分かった、泣くな泣くな!お前は悪くない!」


 お"お"おぉおおぉお…………!!!!先輩っ!!


「ぞんなぁ…んっぐ!何が手伝わせでぐぁっむ…さい!」


 あぁ!!俺は!俺は先輩に……何て酷いことを!


「そうかそうか…じゃあ少年を探してきてくれ!もちろん、一般人の振りをしてな。それでお前の気は済むか?」


 なんだろう、先輩、最初とキャラ全然違わないか?いいや、そんなことはない!俺が先輩を疑うだなんて!こんなに優しい人を疑うだなんて俺は何てやつなんだ!


「はい!探してきます。」


 涙を拭き、鼻水をかみ、シャキッとしたら俺は少年を探しに行く。


「ちょろいな後輩…さて、CATを手配しろ。駅に入った少年をあいつよりも早く見つけ出せ。」


先輩のそんな言葉が俺の耳に入ることはなかった。


─────


 っとまあこんな感じで放置された訳だ。

 ん?私がどうして、知っているか?それは、ね。色々とややこしい話になってくるからな。今は説明しないでおこう。(今後も説明するつもりないけどこんな感じで言っておけば色々と勝手に想像してくれるだろ。)

 まあどうでもいいことを知っているだけだから深く考える必要はない。まあ一つ、余談だが、CATは異世界とは関係ないからな。

 さて、次は別の物語を語ろう。宇宙に関係ないかもしれないしあるいは関係あるかもしれない話を。


To be continue.

 ここまで読んでくださりありがとうございます!

 次回5話は、宇宙が穴に落ちる予定です。

 まあそこで色々あるわけでございますが…

 なんだろなー?と暇な時間に考えを巡らせてみてください。いい暇潰しになるかと!

 ちなみにですが、まだ6話までしかできてないっす。

 では、重ねて、読んでくださりありがとうございます。

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