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魔法もいいけど、剣士ってなんか好き。  作者: ちよろまん
第1章 異世界に転移したけど、実際してみると心配事しかないもんだね。
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3日目 【中】ギルド、想像通りでした

「魔法かぁ…どんなのが使えるようになるのかなぁ、炎の嵐とか、氷の槍とか使えたらかっこいいんだけどなぁー」


街のギルド本部へ向かう馬車の中で、洋平の独り言に、馬車に一緒に乗っていた協会の案内役、ミリエルが反応した。

「ある程度魔法が使えるようになれば炎の嵐も、氷の槍も使えますよ。ただ、魔術適性にもよりますが、異界人の方々は優れた能力を持っていると聞きます。前回の階層主を倒して英雄視されている過去の異界人の方、アキラ様も、全属性の高位魔法と、神がかった剣術を使いこなしたそうですし、洋平さんもきっと使えるはずです!」

ミリエルは笑顔で励ますように言った。

「ミリエルさんもやっぱり魔法がお得意なんですか?その…エルフっていうと魔法とか弓が得意なイメージがこっちではあったんですが。」

ミリエルはエルフだ。金髪巨乳のエルフである。

洋平はミリエルに初めて会った時、感動のあまり意識を失いそうになった。

「うーん、そうですね、私は一応風と光の高位魔法が使えますが、エルフはどちらかというと体術や剣術、槍術に優れているものが多いイメージです。私の父も兄も剣術士なので…」


へぇ、と興味深そうに頷く洋平。この世界は洋平の興味をそそるものであふれている。何せここは夢にも見た異世界なのだ。元の世界の事も気になってはいたが、この世界に留まってもいいと考えていた洋平にとって、興味に勝るものではなかった。だが家族にはもう一度会いたかったとはもう何度も思った。しかしネガテイブな考えをしていてはこの貴重な体験も何も身に入らない。そう考え直した洋平は、『今』を何よりも重んじていたのだ。

しばらくミリエルと話していると、馬車が止まった。ギルド本部に到着したようだ。

馬車を降りて中に入ると、そこはまさに彼がイメージしていた、ギルドの受付だった。

酒場と一体型になっており、いくつもの小さめの円テーブルのまわりに甲冑を身に着けたごついおじさん、軽装のイケメンからローブを着たかわいい魔法使いや露出の多い巨乳まで、たくさんの冒険者達が飲み食いしながら話していたり、依頼書がたくさん貼ってある掲示板を確認していたり、奥のカウンターでは何人もの受付嬢が依頼の受付や、アイテムの換金をしていた。とても活気溢れる、ザ・ギルドといった感じであった。

「すげぇ、ギルドだ…!」

感動する洋平だったが時間があまりなかったのでミリエルに急かされ、奥の冒険者登録窓口に向かった。ミリエルが受付嬢にある程度事情を説明すると受付嬢はえっ、とかわぁ、とか時々びっくりしていたが、きちんと整え直し洋平に向き合った。

「こんにちは、ここではギルドの冒険者登録を行います。まずはこの誓約書に指印とサインをお願いしますね。」


この世界の翻訳魔法はかなり便利で、文字も翻訳して意味がなんとなくわかったが、誓約書の内容が結構多かったし、避けられるものではないと思った洋平はちゃんと読まずに指印と、漢字で名前を書いた。そのあと諸々の書類を書き終えた。すると最後に水晶のようなものを差し出され、15秒間それを触ってくれと言われた。洋平が水晶に触れると、水晶は真っ青に強く光り始めた。受付嬢もミリエルもふむふむ、と頷いただけだった。これがなんなのか尋ねると、能力の総合値を測る物のようだ。つまり、彼女らなあまり驚かなかったということは、残念ながら洋平にチート能力は備わっていなかった。ということだろう。それを洋平も理解し、少し落胆した。

暫くすると受付嬢が奥から黄色いカードを持って来た。

「どうぞ、これが洋平さんのギルドカードです。このカードがないとギルドの事は何も出来ませんので失くさないよう注意して、いつも身につけておいてください。洋平さんのランクはCになります。ランクは、高い順に、S、A、B、C、のノーマルランクと、Sランクの中の、ダイヤ、ゴールド、シルバー、ブロンズの高位ランクがあります。ランクによって、ボーナスや支給品がありますので、ダイヤ目指して頑張ってくださいね!」

ギルドカードを受け取った洋平は、いよいよ異世界に来た実感が湧いたのか、身震いしていた。

投稿遅れました。ごめんなさい。

少し小分けにしすぎました。反省しています。

これからはもう少し多く書きますので、許してちょんまげ^_^

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