表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法もいいけど、剣士ってなんか好き。  作者: ちよろまん
第1章 異世界に転移したけど、実際してみると心配事しかないもんだね。
3/6

2日目【前半】道との遭遇




夜が明ける。

彼らが今何を考え、何をしようが時間は進む。

「明るくなってきたなぁ、神崎、小林、ちょっと、動いてみるか?」

「迂闊すぎるんじゃないかしら。」

「俺は、少し周りを見て回りたいっていうのもあるから移動したいかも。食べ物もないし、ね。」

「うーん、そうだなぁ、腹減ったし、ちょっとうろうろしてみるか。小林、慎重に行けばいいよな?な?」

慎二が口と目で訴える。

「はぁ。仕方ない、か。わかったわ。けど慎重にね?あんた達男なんだからちゃんと守ってよ?」

「任せなって!」「あはは…」

自信満々な慎二に比べ、あまり自分に自信の無い洋平は、あまりいい返事はできなかった。残念。

「俺が先頭突っ切るから、2人はついてきてくれ。一応後ろの警戒は任せたぞ?」

そう言いながら慎二は草むらを分けて進んで行った。森の中を闇雲に進むのは危険過ぎる行為だが、彼らはそれを考える余裕もなかったし、それ以外に方法がなかった。


「…これ、食えそうだな、よし食おう。」

慎二は木になっていた桃のような果物を口に入れた。すると

「うまい‼︎なんだこれうまい!桃だぞ桃!ほら2人とも!」

そう言って2人に桃のような果物を差し出す慎二。

「絶対危ないでしょ。まぁ食べるけどね。」

「おっ、確かにうまいなこれ。腹減ってるからかな?なんかすげージューシーだなぁ。」

今回はたまたまあたりだったようだが、本来は自殺行為だ。桃のような果物を食べ終わった3人は、少し果物をとって、洋平のフードの中に入れた。彼のフードはこれからこんな使い方がしばらく続くのだろう。きっと。

しばらく進むと、さらに奇跡が起きた。

「おい見ろよ2人とも。水だ。しかも獣道みたいなのもあるぞ。あれを辿れば何かしらのひらけた場所に出れるかもしれない!」

「やった!」「やったね!」

3人のモチベーションはどんどん上がって行った。

だがここで洋平が気づく。

「けどなんでさっきから動物がいないんだ?それになんで動物が見当たらないのに獣道が…」

「そうね。おかしいわ。まぁけど、広い道に出れるのは大きいわ。いってみましょう。」

獣道を進むと、森が開けてきて、大きな道に出た。

「道だ!」「みちだ!」「道だ!」

まさに奇跡である。だが、道が存在するという事は、文明が存在するということだ。彼ら異邦人がどのような扱いを受けるかはわからない。


2日目です。早く文明とのふれあいがみたいなぁー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ