さよならを告げる者
『消える』その選択は私にとって最後の賭けでした。
でも、残念なことにその賭けに負けたようです。
『消える』と言った時君は嫉妬していたと言いました。
でも、その理由も誰に何の嫉妬をしたのかも教えてもらえない。
それどころか私を切り捨てたのは君でした。
話し合いもせずに自己完結したでしょう?
君はいつもそうでした。
私のことを考えてくれたのかもしれませんが……。
私の考えとは正反対に進むんですものね。
ねぇ、まだ好きだよ。
大好きですよ。
私の身勝手でこうなったことを知っています。
でも、好きです。
ごめんなさい。
私と君が出会えたことに意味があるのならば、それは運命だったと信じています。
でも、出会ってごめんなさい。
愛してごめんなさい。
君を傷つけてしまってごめんなさい。
だけど私はこれからもキミを想っています。
君が私以上に素敵な人と、好きな人と、結ばれますように。
そして、君が幸せで笑っていられますように。
もう、愛して欲しいなんて、好きになって欲しいなんて、想わないし言いません。
だけど想うことは許して下さい。
君の幸せを願って私は約束を守って笑うから……。
今度の選択は『消える』のではありません。
大好きで大切だから『サヨナラ』をします。
『サヨナラ』愛した人へ……。
私はただ君の幸せを願い続けます。