プロローグその5~男にはやらねばならぬ時がある~
「はい?神様…ではありませんが?」
恭さんが皆の絶叫にまじめに返答している。
「いや…違うんですよ…実はですね……
という状況になってたところだったので…」
会長が恭さんが現れる直前までの状況を説明する。
「なるほど…!では…タイミングが良かったのですね!
それで…その購入されたソフトというのは?」
「はい…今から発表するところです!」
会長は円卓の下からごそごそとなにかを…おそらくVRソフトを取り出した。
「発表します…!
今回の現脳研が取り組むゲームのタイトルは…
only gift online
です!」
ジャジャーンと口で効果音をつけながらソフトのタイトルとソフトのジャケット部分をみんなに見せる会長。
『おおおおお!』
そのタイトルは最近話題となっているVR機でプレイ可能なVRMMORPGの一つであった。
「神から与えられし贈り物!
それは世界に一つだけ!
君はこの世界で何を目指す?
新感覚RPG「only gift online」
第二の世界が君を待っている!」
そんなメッセージとともに剣を空に向け掲げた剣士風のキャラクターと杖先から炎を出現させている魔法使いらしきキャラクター…
他にも各種武器を持ち思い思いのポーズをしたキャラクターが描かれていた。
「すごい…俺…早く…やり…たい!」
それを見た洸がうずうずとした様子で呟く
「その前に…だ!
この恭さんがもってきてくれたドリーまー男性用は誰が使う?」
隼人が言った言葉にメンバー全員の目が変わった!
「そこはほら!会長である俺が…!」
「いいや…会長なら他のやつに譲ってやるのが当たり前だろ?」
皆の間で火花が飛び散っている幻が見えた気がした。
「はいはい…ここは正々堂々じゃんけんなどで決めてはいかがですか?」
恭さんのアイデアにしたがってじゃんけんで決めることとなった。
…と、いうわけで、ここから冒頭に繋がる
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「いいか!これは、男の戦いだ!いかさまやずるは絶対に許されない…!」
「がははは!いいだろう。」
「男に…二言…なし…だ!」
「いいぜー!ぜってえ負けねえ」
「え?べ、べつに俺は…」
「ああ…もちろんだ。」
上から会長・力・洸・隼人・由馬・俺の順
「いいか?最初はグーだぞ!」
『おお!』
グーの形でみんなの拳が円卓に並ぶ
『さいしょはグー…じゃんけんぽん!!』
「…」
「…」
「…」
結果は…
「よっしゃ!俺勝った!!」
「まじかよう。」
「がははは…まあいいさ、楽しめれば何でも。」
「ぐぬぬ…悔…しい!」
「うっわー!これ付けんのかよ。」
「まあ…しゃあねえな。」
そう…ドリーまー男性用を手に入れたのは俺だった。
やっとプロローグ部分の終わりです!
つぎからさっそくゲームが始まります!!