表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

プロローグその3~カオスと彼と~

「VR機が五つしか手に入らなかった…

しかも、これを見てくれ…!」

竜牙が暗い顔で円卓に載せた縦横50センチメートルほどのボール紙に包まれたそれは…

表面に目立つ蛍光色で「VR機ドリーまー」と書かれ、本体の写真がプリントされていた。

『はっ……?』

そこにプリントされていた本体の形状は、一言で言って「フルフェイスヘルメット形」だったのだが…

「お…おいっ…!な…なんだそれは?

女性用レディースモデルじゃねえかああああー…!!」

由馬の絶叫が部室内に木霊する

それもあたりまえであろう…

なにせプリントされた写真の本体カラーは「ピンク」…

その上女性用レディースモデルらしく左側頭部にはオレンジに輝く大きいリボンと、いたるところに飾られた赤いハートマークがよりキュートさをアピールしているのだから

「その…考えは……無かった…わ!」

洸がぼそりとつぶやく。

「が、がはははは?」

いつも元気な力でさえ今はどこかその笑いがぎこちなく見える。

「すまんっ!ほんっっとーにすまんっ!!」

土下座せんばかりの勢いで頭を下げる竜牙

「個数はしかたないにせよ…さすがにこれはないと俺も思ったんだ。

だが、どんなにショップ店員に話をしても今ある在庫はこれだけで、入荷は一ヶ月後になるって言われて…

すまんっ!にんな!!」

「ま、まあ頭を上げろよ竜牙!」

「そうだぜ、おまえもがんばってくれたんだろう?それに、レディースモデルだろうが使えねえわけじゃないしよ?」

見かねた俺と隼人がフォローを入れる。

「そ…そうだ…な?VR空間に…ダイブしてしまえば…機器の…外見なんて…関係…無いっ!」

珍しく洸が長文をしゃべった。

それだけ竜が野姿が哀れに見えたのだろう。

「がっははははは!そうだっ!洸の言う通りだっ!」

力もいつもの調子を取り戻したようだ。

「それより俺あ…個数が足りないってことの法が気になるがな?」

隼人がつぶやいた言葉にみんなが(あ!そ…そうだった!!)と思ったのは言うまでも無いだろう。

「それは…俺以外のみんなで使っt」

「ちょっと失礼しますよ?」

竜牙があきらめてなにかを言おうとしたところに彼(神)は我が部室に降臨した。

『恭さん?!』

そう、彼(神)こと恭さん(本名道草恭一郎)が現脳研の部室へ現れたのだった。

そのてに皆の希望と混沌カオスを乗せて…


新キャラ恭さん登場です


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ