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自信。
「...入って。」
和磨が家のドアを開けて言った。
『...おじゃまします。』
最初は彼氏の家に入ることは憂鬱だったけど、今となっては、もう慣れてしまった。
そして、和磨の部屋に入って、ベッドに押し倒される。
こんなの、いつものこと。
でもね、一度でいいから聞いてみたいの。
こんなことしてて、楽しいかって。
「...どうかした?」
行為を止めて、低い声で言う和磨。
『...ううん、なんでもない。』
また嘘ついた。
和磨に嘘つくの、何度目だろう。
私が和磨を愛してるって自信があったら、迷うことなく、自信を持ってこんな行為を嬉しいと思えるのだろうか。