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6 放課後。もう一人のスパイ。
新しくもう一人のスパイが出てきます。
和歌と本家(家)へ向かっていると、バスから違う制服を着た男の子が出てきた。
その男の子はこちらに気づくと駆け寄ってくる。
「和歌さん。海斗さん。今から帰るの?」
この子の名前は聖愛聖。中学3年生。
学校での偽名は安藤啓介。
そして、同じスパイだ。
まあ、いろいろあって聖は…これは…今は言えない。当主に言われてるから…。
「ええ。今から帰るところ。」
和歌は俺を一瞬見て言った。
「聞いてよ。海斗ったら入学式中動画見てたのよ。」
「……仕事とはいえ、場所は選んで? 海斗。」
聖が苦笑いを浮かべて言う。
俺のもう一つの仕事は、虹iroの…いや、その中の人物の監視。
どうこう言ってる間に、本家が見えてきた。
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