11 生鏡の憂鬱
生鏡視点
学校から帰る途中、同級生たちの会話が耳に入った。
(同じクラスの奴か…。)
「今年さー木野って奴と同じクラスらしいんだよねー。」
木野とは、自分が学校で名乗っている名字だ。
「は!? マジかお前。」
「木野ってヤクザの子供らしいぜ。母ちゃん言ってた。」
「終わったなー。お前、下手したら殺されるぞ。」
(…そんな事するわけないだろうが。)
別に、まったくもって殺しに手を出さないとは言い切れないが、今の自分には、感情論で人の命を奪い、隠蔽するという大変な作業を、実行させるという権力がないのだ。
まあ、父上の逆鱗に触れれば話は別だ。
が、
後ろから殺気が漂っている…。
今、後ろから隠れてついてきているのは父上の付けた護衛。
ストーカーの間違いじゃないだろうか…。
父上はプライバシーという言葉の意味を理解してない…。
いや、理解しているのかもしれない。父上は、悪い人ではないのだ…。でも…
自分の人生が――さらし上げられている感じ――
どーもー、毎度おなじみの、狐塚鬼樹でーす。
今回のお話は、面白かったー?
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪ ソッカソッカ(^^
じゃあそんな君にいいお知らせ!
私だけじゃつまらないなら、今度、海斗にきてもらうね。
じゃーねー。