come to story No.0004 空想裁判、圧勝(最終話)
帰宅すると、ぼーっとしていた。
質問の内容をうまくすり替えられ、すり抜け、ごまかされてしまった。
悔しいような、切ないような、戯言?、勇気を出して質問した時間も言葉も声も埋没されて、何やってるの私は、と自分で責めたり・・・・・
でも、考え方を否定する権利は、どこにもない。誰にもない。
リーダーを理解しようと思っても理解できぬ思いで囲まれる。
・・・・・時間は刻々と過ぎる。
倒され埋没された質問は、二度と浮上することはなかった。モヤモヤは無理やり抹消、遮断する。
そして、決意するのだ。
何も相談なんてこの先しない。いいえ、相談不可能だと・・・・・
私がリーダーと認めない・・・・・
それでいいじゃないか、いいよね。リーダーの立場の思考を認めない。
ふふふふふっ
次の日
おはようございます。と挨拶が飛び交って、香音も挨拶しながら、更衣室へ。
更衣室から出ると、
リーダー「休憩時の席変更したから間違えないでね」と告げられた。
一体どういうことなのか香音の頭の中は"?"がいっぱい。
垂縄さんの事が嫌なわけでもないし、垂縄さんは、香音がそう思っていることも、頭が真っ白になってしまったことも、知らない。
不思議な行動するリーダーなんだと益々理解できない。
裁判にしたら、私は、原告、垂縄さんは「被告」絶対勝つぞっと、弁護士は誰にしようかな・・・なんて思ったらなんだか、スーッとしたのだ。
弁護士リーダか?あーーーーっ非弁護士だな。
"非弁護士"語句も私の中のオンリー語句。
完全には抹消できてないような、モヤモヤの輪郭を残しながら・・・
数か月後には完全に消えるだろう。