3話 前半「新たな日常/少女爆誕」
この回で書き貯めてる分は終わりです。直ぐに書きますのでしばらくお待ちください。m(_ _)m
初日にブクマが5件ついてて震えてます。最初にブクマくれた方が早すぎてやばい。ありがとうございます。頑張ります。
追記:サブタイ変えました。m(_ _)m
「悪の魔法少女/少女爆誕」⇨「新たな日常/少女爆誕」
まだ主人公の変身シーンは来ません。すみません。
凄く長くなりましたね、それでは本編どうぞ。
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──・・・・・・・[1号]
朦朧としていた意識がゆっくり覚めてくる。いつになく気分がスッキリしている。感覚が冴えてくる。
(………そうか………………俺は生きてるのか…………)
穏やかな感覚と生き残った現実にとてつもない安心感を覚える。まだ少し体に違和感があるが、間もなく睡魔に襲われる。
(……そういえば……やっと寝れる………)
俺が最後に聞いたのは研究者達の歓声だった。
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──・・・・・・・[×]
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──・・・・・・・[1号?]
あいつが眠ったようだ。"私"が起きたのだから多分そういうことだろう。
これからどうしようかと考えていると、部屋の外の研究者たちの声が聞こえてくる。
3人か、今の"私達"にとっては障害ですらない。
「1号の洗脳処理は完了。当初の予定通り1号を組織の戦力とし、イレギュラーへの対処に当たらせる……か。」
「危険ではないのか!?1号を実戦投入するなど!」
「しかしイレギュラーの対処はどうする。1号の実験はそのためのものだろう」
「1号の実戦投入は既に決められたことだ。今更我々が何を言おうと変わらない」
「しかし!あんな化け物を収容室から出すのか!?」
私は厳重な拘束具を解き──こんなもので私を拘束などできないが──衝撃反転を込めたパンチで壁を破壊して研究者達に声をかける。
「化け物だなんて心外ね。でも協力してあげるわ。」
研究者達を見やると、1人は距離を取り目を見開いている。1人は腰を抜かしてガクガク震えながら黄色いものでズボンを濡らしていた。
そして最後の一人は片眉をあげるだけでこちらを警戒すらしていない。
「私は組織の忠実なしもべ、だからね♪」
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──・・・・・・・[1号]
気がつくと、俺はいつもの収容室にいた。体は清潔だし服も新しいものを着ておりいつ着替えたのか覚えていない。そして何より……
「なんで女の子になってるの!!??」
そう、性別が反転したままだったのだ。それだけならまだ良かったが、何故か元の年齢より幼くなっている。11歳くらいだろうか。
「そうだ!もう一度《反転》を使えば……」
実験の記憶がフラッシュバックする。
「そうだ…能力を使えばああなる。やめとこう……。」
1度深呼吸して落ち着く。ここは収容室だ、盗聴されているかもしれない。
(でも今はなんで大丈夫なんだ?幼くなってるのもよくわかんないし…)
自分の魔力を確認してみる。元々《適応:順応》の能力で魔力が全身を循環していたが、それとは別に今は何か別の回路があるのが何となくわかる。
(これが《反転》の魔術回路か?確か魔術回路に魔力を流せば発動するんだよな……。魔力を流すってどうやるんだ?)
魔力の流し方を考えていると、恐ろしい事実に気がついた。
(これ《反転》の魔術回路にもずっと魔力流れてる!?)
そんな状態で実験の時のようにならないかと思ったが、今気づくまでの間も流れていたのだから大丈夫だろう。
(これは、何を反転してるんだ?俺の意志とは関係ないとこで発動してるのか?《適応》のせいかな。どうせ時間はあるんだ、色々試してみよう。)
少し試してみて分かった。物が飛んできたり強い力が加わるとその力の向きを反転させているらしい。いわば常時衝撃反転バリアという訳だ。
(そんなキャラいた気がするな??でもそんなに強くないな、遠距離攻撃は反射できるけど、近距離攻撃はどうなるか分かんないな。)
そして《反転》が自分で使えるかどうかだが、これは問題なかった。
腰まで伸びた長い黒髪──女体化した時に伸びたんだろう──の色を反転できないか試していたら、髪の色が真っ白になった。綺麗な白髪になったのでこのままにしておこうと思う。
髪の色でコツを掴んだので性別を変えてみようとしたが……何故か男に変わる瞬間女に戻った。
何故か誰かに怒られたような気がする。
(まぁ……かわいいし……いいか……)
そう、自分で言うのもなんだが、なかなかにかわいいのだ!かわいいは正義。そう言い聞かせて眠る事にした。
(ハァ…………………………疲れた。)